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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


19.5.5 a_rdb_CNV_charTIMESTAMP()(TIMESTAMP型データへの変換)

〈この項の構成〉

(1) 機能

C言語またはC++言語の文字列データをSQLのTIMESTAMP型のデータに変換します。文字列データをTIMESTAMP型のデータに変換する場合の例を次の図に示します。

図19‒5 文字列データをTIMESTAMP型のデータに変換する場合の例

[図データ]

重要

変換前の文字列データは,時刻印を表す既定の入力表現に従った形式にしておく必要があります。時刻印を表す既定の入力表現については,マニュアルHADB SQLリファレンス既定の文字列表現を参照してください。

(例)

2014年9月30日19時6分48秒を表す場合,文字列データは次のどちらかの形式である必要があります。

2014-09-30 19:06:48

2014/09/30 19:06:48

(2) 形式

#include <adbcnv.h>
 
signed short a_rdb_CNV_charTIMESTAMP
(
  char                  *char_Data,                  /* In  */
  unsigned short         char_Length,                /* In  */
  unsigned short         TIMESTAMP_Scale,            /* In  */
  unsigned char         *TIMESTAMP_Data,             /* Out */
  unsigned short         BufferLength,               /* In  */
  void                  *Option                      /* In  */
)

(3) 引数の説明

char_Data

変換前の文字列データ(C言語またはC++言語の文字列データ)を格納している領域の先頭アドレスを指定します。

char_Length

変換前の文字列データの長さを指定します(単位:バイト)。19〜19+TIMESTAMP_Scaleの値+1の範囲の値を指定してください。

TIMESTAMP_Scale

変換後のTIMESTAMP型データの小数秒の桁数を指定します。0369,または12を指定してください。

TIMESTAMP_Data

変換後のTIMESTAMP型のデータを格納する領域の先頭アドレスを指定します。

BufferLength

変換後のTIMESTAMP型のデータを格納する領域の長さをバイト数で指定します。7+↑TIMESTAMP_Scaleの値÷2↑を指定してください。

Option

NULLを指定します。

(4) 戻り値

  1. a_rdb_CNV_charTIMESTAMP()が正常に終了した場合,a_rdb_RC_CNV_SUCCESSが返却されます。

  2. エラーが発生した場合,戻り値にエラーコードが返却されます。エラーコードについては,「19.8 CLI関数の戻り値」を参照してください。

(5) 留意事項

  1. 変換前のデータ格納領域(char_Data)と,変換後のデータ格納領域(TIMESTAMP_Data)は重複しないようにしてください。

  2. 変換する文字列データをTIMESTAMP型データのデータ形式に変換し,格納領域の先頭から格納します。ただし,変換する文字列データの小数秒の桁数が369,または12桁でない場合は,TIMESTAMP_Scaleに指定した小数秒の桁数になるまで右側に0を補います。