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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


16.14 SQLSetConnectAttr,SQLSetConnectAttrW,SQLGetConnectAttrおよびSQLGetConnectAttrWに指定できる属性

SQLSetConnectAttrSQLSetConnectAttrWSQLGetConnectAttrおよびSQLGetConnectAttrWに指定できる属性を次の表に示します。

表16‒21 SQLSetConnectAttr,SQLSetConnectAttrW,SQLGetConnectAttrおよびSQLGetConnectAttrWに指定できる属性

項番

属性(Attribute)

属性の説明(規約)

サポートの状況

データ型

1

SQL_ATTR_ACCESS_MODE

更新を行うSQLステートメントのサポート要否を指定します。

SQL_MODE_READ_ONLY

更新を行うSQLステートメントをサポートしていません。

SQL_MODE_READ_WRITE

更新を行うSQLステートメントをサポートしています。

次の値をサポートします。

  • SQL_MODE_READ_ONLY

  • SQL_MODE_READ_WRITE

SQLUINTEGER

2

SQL_ATTR_ANSI_APP

Unicode関数およびANSI関数の切り替えを指定します。

SQL_AA_TRUE

ANSI関数を使用します。

SQL_AA_FALSE

Unicode関数を使用します。

次の値をサポートします。

  • SQL_AA_TRUE

  • SQL_AA_FALSE

この属性は,ドライバマネージャで使用されます。アプリケーションでは使用できません。

また,SQLGetConnectAttrおよびSQLGetConnectAttrWでは未サポートエラーを返します。

SQLUINTEGER

3

SQL_ATTR_ASYNC_ENABLE

指定した接続のステートメントに対して呼び出された関数を非同期で実行するかどうかを指定します。

SQL_ASYNC_ENABLE_OFF

非同期実行されません。

次の値をサポートします。

  • SQL_ASYNC_ENABLE_OFF

SQLUINTEGER

4

SQL_ATTR_AUTO_IPD

SQLPrepareの呼び出し後にIPDの自動設定をサポートするかどうかを指定します。

未サポート属性です。

5

SQL_ATTR_AUTOCOMMIT

自動コミットモードを使用するかどうかを指定します。

SQL_AUTOCOMMIT_OFF

ドライバは,手動コミットモードを使用します。アプリケーションはSQLEndTranでトランザクションを明示的にコミットまたはロールバックする必要があります。

SQL_AUTOCOMMIT_ON

ドライバは,自動コミットモードを使用します。各ステートメントは実行後直ちにコミットされます。

次の値をサポートします。

  • SQL_AUTOCOMMIT_OFF

  • SQL_AUTOCOMMIT_ON

SQLUINTEGER

6

SQL_ATTR_CONNECTION_DEAD

接続状態を示す値を返却します。

この属性は,SQLGetConnectAttrおよびSQLGetConnectAttrWで設定できます。SQLSetConnectAttrおよびSQLSetConnectAttrWでは設定できません。

未サポート属性です。

SQLSetConnectAttrおよびSQLSetConnectAttrWでは無効な属性です。

SQLGetConnectAttrおよびSQLGetConnectAttrWでは未サポートエラーを返します。

SQLUINTEGER

7

SQL_ATTR_CONNECTION_TIMEOUT

アプリケーションが接続要求に対する応答を待つ時間(秒数)を指定します。

0

ODBCドライバでは,タイムアウトを検知しません。クライアントライブラリのタイムアウト制御に依存します。

次の値をサポートします。

  • 0

SQLUINTEGER

8

SQL_ATTR_CURRENT_CATALOG

データソースが使用するカタログ名を指定します。

未サポート属性です。

9

SQL_ATTR_ENLIST_IN_DTC

Microsoftコンポーネントサービスが分散トランザクションにODBCドライバを使用するかどうかを指定します。

未サポート属性です。

10

SQL_ATTR_LOGIN_TIMEOUT

アプリケーションがログイン要求に対する応答を待つ時間(秒数)を指定します。

0

ODBCドライバでは,タイムアウトを検知しません。クライアントライブラリのタイムアウト制御に依存します。

次の値をサポートします。

  • 0

0以外を設定した場合は,HADB ODBCドライバが0に書き換えて,SQL_SUCCESS_WITH_INFOを返却します。

SQLUINTEGER

11

SQL_ATTR_METADATA_ID

カタログ関数で文字列引数を扱う方法を指定します。

SQL_FALSE

カタログ関数の文字列引数は識別子と見なされません。大文字と小文字が区別されます。引数によって,文字列の検索パターンを含む場合と,含まない場合があります。

次の値をサポートします。

  • SQL_FALSE

ただし,SQLSetConnectAttrのときには,未サポートエラーになります。

12

SQL_ATTR_ODBC_CURSORS

ドライバマネージャによるODBCカーソルライブラリの使用方法を指定します。

SQL_CUR_USE_IF_NEEDED

必要に応じて,ドライバマネージャはODBCカーソルライブラリを使用します。

SQL_CUR_USE_ODBC

ドライバマネージャはODBCカーソルライブラリを使用します。

次の値をサポートします。

  • SQL_CUR_USE_IF_NEEDED

  • SQL_CUR_USE_ODBC

SQLINTEGER

13

SQL_ATTR_PACKET_SIZE

ネットワークパケットサイズ(バイト長)を指定します。

未サポート属性です。

14

SQL_ATTR_QUIET_MODE

32ビットのウィンドウハンドルを指定します。

未サポート属性です。

15

SQL_ATTR_TRACE

トレースの実行をドライバマネージャへ知らせます。

SQL_OPT_TRACE_OFF

トレースが無効です。

次の値をサポートします。

  • SQL_OPT_TRACE_OFF

SQLUINTEGER

16

SQL_ATTR_TRACEFILE

トレースファイル名を指定します。

未サポート属性です。

17

SQL_ATTR_TRANSLATE_LIB

ライブラリ名を指定します。

未サポート属性です。

18

SQL_ATTR_TRANSLATE_OPTION

トランスレータDLLに渡される32ビットのフラグ値を指定します。

未サポート属性です。

19

SQL_ATTR_TXN_ISOLATION

現在の接続に対するトランザクション隔離性水準を指定します。

この関数を呼び出す前にSQLEndTranを呼び出して,接続上にオープンされているすべてのトランザクションをコミットまたはロールバックしておく必要があります。

SQL_TXN_READ_COMMITTED

トランザクション隔離性水準をREAD_COMMITTEDに設定します。

SQL_TXN_REPEATABLE_READ

トランザクション隔離性水準をREPEATABLE_READに設定します。

次の値をサポートします。

  • SQL_TXN_READ_COMMITTED

  • SQL_TXN_REPEATABLE_READ

SQLUINTEGER

20

SQL_ATTR_HADB_ORDER_MODE

ODBC規約にはないHADB独自の属性です。

現在の接続に対する,ORDER BY句を指定したSELECT文の文字データの並び替え順序を設定します。

SQL_HADB_ORDER_MODE_BYTE

文字データをバイトコード順に並び替えます。

SQL_HADB_ORDER_MODE_ISO

文字データをソートコード順(ISO/IEC14651:2011準拠)に並び替えます。

次の値をサポートします。

  • SQL_HADB_ORDER_MODE_BYTE

  • SQL_HADB_ORDER_MODE_ISO

SQLUINTEGER

(凡例)−:該当しません。