8.4.8　execute(String sql) : Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド

(1)　機能

SQL文を実行します。ResultSetオブジェクトや更新行数をgetResultSetメソッドおよびgetUpdateCountメソッド（またはgetLargeUpdateCountメソッド）で取得できます。

実行したSQL文の種類とgetResultSetメソッドおよびgetUpdateCountメソッド（またはgetLargeUpdateCountメソッド）の戻り値の関係を次の表に示します。

表8‒13　実行したSQL文の種類とgetResultSetメソッドおよびgetUpdateCountメソッド（またはgetLargeUpdateCountメソッド）の戻り値の関係
実行したSQL文の種類	getResultSetメソッドの戻り値	getUpdateCountメソッドまたはgetLargeUpdateCountメソッドの戻り値
検索系SQLの場合	実行結果の`ResultSet`オブジェクト	`-1`
検索系SQL以外のSQLの場合	`null`	`0`以上の値^※
SQLの実行がエラーになった場合	`null`	`-1`

注※: 更新行数がInteger.MAX_VALUEを超える可能性がある場合は，getUpdateCountメソッドではなく，getLargeUpdateCountメソッドを使用してください。getUpdateCountメソッドを使用した場合に，Integer.MAX_VALUEを超えると0が返却されます。

メモ

検索系SQLとはSELECT文のことです。また，検索系SQL以外のSQLとは，UPDATE文などの更新系SQLのほかに，CREATE TABLEなどの定義系SQLも含んでいます。

更新系SQLとは，INSERT文，UPDATE文，DELETE文，PURGE CHUNK文，およびTRUNCATE TABLE文のことです。

public synchronized boolean execute(String sql) throws SQLException

実行したSQL文が検索系SQLの場合はtrueが，そうでない場合はfalseが返却されます。

次に示す場合にSQLExceptionが投入されます。