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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


8.2.8 エスケープ句

SQL文中で で囲まれた部分をエスケープ句と呼びます。エスケープ句は1つのキーワードと複数のパラメタで構成されます。キーワードの大文字と小文字は区別しません。エスケープ句の一覧を次の表に示します。

表8‒8 エスケープ句の一覧

エスケープ句の種別

キーワード

日付

d

時刻

t

時刻印

ts

LIKEエスケープ文字

escape

外結合

oj

スカラ関数

fn

エスケープ句で指定できるスカラ関数については,「7.8 エスケープ句で指定できるスカラ関数」を参照してください。

エスケープ構文の解析

エスケープ構文の解析を有効にするかどうかは,StatementクラスのsetEscapeProcessingメソッドで指定します。指定がない場合は,有効となります。エスケープ構文の解析が有効な場合,SQL文内にエスケープ句がないか解析します。SQL文内にエスケープ句があった場合は,HADBが実行できるSQL文に変換します。

エスケープ構文を使用しない場合は,StatementオブジェクトのsetEscapeProcessingメソッドでエスケープ構文の解析を無効にすると,構文解析のオーバヘッドを削減できます。