6.1.4 ツリー表示に出力される情報
ツリー表示には,表の検索方式,表の結合方式,副問合せの処理方式などが,問合せごとにツリー形式で表示されます。
- 〈この項の構成〉
(1) 実行したSQL文の種類
次のどれかの情報が出力されます。
-
SELECT STATEMENT
SELECT文が実行されることを示しています。
-
UPDATE STATEMENT
UPDATE文が実行されることを示しています。
-
INSERT STATEMENT
INSERT文が実行されることを示しています。
-
DELETE STATEMENT
DELETE文が実行されることを示しています。
-
PURGE CHUNK STATEMENT
PURGE CHUNK文が実行されることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2)
- [説明]
-
SELECT文が実行されることを示しています。
(2) 副問合せの処理方式
次のどれかの情報が出力されます。
-
SUBQUERY
ネストループ実行,ハッシュ実行以外の副問合せが適用されることを示しています。
-
SUBQUERY LOOP
副問合せの処理方式で,ネストループ作業表実行またはネストループ行値実行が適用されることを示しています。
-
SUBQUERY HASH
副問合せの処理方式で,ハッシュ実行が適用されることを示しています。
SUBQUERY HASHの後ろにFILTERが表示されている場合,ハッシュ実行の際にハッシュフィルタが適用されることを示しています。
副問合せの処理方式については,「5.6 副問合せの処理方式」を参照してください。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-SUBQUERY HASH -FILTER 4 |-QUERY SCAN(QUERY 2) 5 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 6 7 QUERY : 2 8 SUBQUERY HASH 9 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2)
- [説明]
-
副問合せの処理方式で,ハッシュ実行が適用されることを示しています。
ツリー行番号3のSUBQUERY HASHの後ろにFILTERが表示されているため,ハッシュ実行の際にハッシュフィルタが適用されることを示しています。
(3) 導出表の指定
次の情報が出力されます。
-
DERIVED TABLE(相関名)
次に示すどれかが指定されていることを示しています。
-
導出表
-
ビュー表(相関名の指定がある場合)
-
問合せ名(相関名の指定がある場合)
-
-
DERIVED TABLE(問合せ名)
問合せ名(相関名の指定がない場合)が指定されていることを示しています。
-
DERIVED TABLE(表識別子)
ビュー表(相関名の指定がない場合)が指定されていることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-DERIVED TABLE(D1) 4 +-QUERY SCAN(QUERY 2) 5 6 QUERY : 2 7 DERIVED TABLE(D1) 8 |-CREATE LOCAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 9 | |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2) 10 | |-SORTING BYTE 11 | +-LIMIT 10 12 |-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1) 13 +-LIMIT 10
- [説明]
-
SELECT文中に導出表が指定されていることを示しています。( )内には,相関名が表示されます。
(4) 集合演算の指定
次の情報が出力されます。
-
SET OPERATION
集合演算が指定されていることを示しています。
- メモ
-
次に示す場合に,上記の情報が表示されることがあります。
-
結合表にFULL OUTER JOINを指定した場合
-
アーカイブマルチチャンク表を指定した場合
アーカイブマルチチャンク表を検索する際,SQL文の等価変換によって集合演算を指定したSQL文に自動的に書き換えられることがあります。詳細については,「5.12.4 アーカイブマルチチャンク表を検索するSQL文の等価変換」を参照してください。
-
OR条件に関する等価変換(集合演算UNION ALLを指定した導出表への等価変換)が適用された場合
FROM句にコンマ結合または結合表が指定されていて,かつWHERE句にOR条件が指定されている場合,集合演算UNION ALLを指定した導出表への等価変換によってSQL文が自動的に書き換えられることがあります。詳細については,「5.11.3 OR条件に関する等価変換(集合演算UNION ALLを指定した導出表への等価変換)」を参照してください。
-
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 0 2 SELECT STATEMENT 3 +-SET OPERATION 4 |-QUERY SCAN(QUERY 1) 5 +-QUERY SCAN(QUERY 2) 6 7 QUERY : 1 8 QUERY 9 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 10 11 QUERY : 2 12 QUERY 13 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2)
- [説明]
-
SELECT文中に集合演算が指定されていることを示しています。
なお,SET OPERATIONの後ろに,次の情報が表示されることがあります。
-
RECURSIVE
再帰的問合せが実行されることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 3 2 SELECT STATEMENT 3 +-DERIVED TABLE(REC) 4 +-SET OPERATION -RECURSIVE 5 |-QUERY SCAN(QUERY 1) 6 +-QUERY SCAN(QUERY 2) 7 8 QUERY : 1 9 QUERY 10 |-CREATE GLOBAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 11 | +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 12 +-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1) 13 14 QUERY : 2 15 QUERY 16 |-CREATE GLOBAL WORK TABLE(WORK TABLE 2) 17 | +-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 2) 18 +-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 2)
- [説明]
-
再帰的問合せが実行されることを示しています。
SET OPERATIONに続いて表示される最初の問合せ情報が,アンカーメンバの問合せ情報です。次の問合せ情報が,再帰的メンバの問合せ情報です。上記の出力例の場合,QUERY 1がアンカーメンバの問合せ情報で,QUERY 2が再帰的メンバの問合せ情報です。
(5) 集合演算方式指定
次の情報が出力されます。
-
SPECIFIC
集合演算方式指定が有効になることを示しています。
集合演算方式指定については,マニュアルHADB SQLリファレンスの問合せ式の指定形式および規則を参照してください。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 0 2 SELECT STATEMENT 3 +-SET OPERATION -SPECIFIC 4 |-QUERY SCAN(QUERY 1) 5 +-QUERY SCAN(QUERY 2) 6 7 QUERY : 1 8 QUERY 9 |-CREATE LOCAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 10 | |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 11 | +-SORTING BYTE -DISTINCT 12 +-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1) 13 14 QUERY : 2 15 QUERY 16 |-CREATE LOCAL WORK TABLE(WORK TABLE 2) 17 | |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2) 18 | +-SORTING BYTE -DISTINCT 19 +-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 2)
- [説明]
-
SELECT文に指定した集合演算方式指定が有効になることを示しています。
(6) 問合せの種類
次の情報が出力されます。
-
QUERY
副問合せおよび導出表以外の問合せ式本体が指定されていることを示しています。
- メモ
-
UPDATE文の更新対象表,またはDELETE文の削除対象表にアーカイブマルチチャンク表を指定した場合,ロケーション表およびシステム表(STATUS_CHUNKS)を検索する問合せが表示されることがあります。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 0 2 INSERT STATEMENT 3 +-QUERY SCAN(QUERY 1) 4 5 QUERY : 1 6 QUERY 7 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2) -ORDER
- [説明]
-
INSERT文中に問合せ式本体が指定されていることを示しています。
(7) 作業表の作成情報
次のどちらかの情報が出力されます。
-
CREATE GLOBAL WORK TABLE (WORK TABLE 作業表番号)
グローバル作業表が作成されることを示しています。
-
CREATE LOCAL WORK TABLE (WORK TABLE 作業表番号)
ローカル作業表が作成されることを示しています。
作業表番号とは,作業表を一意に識別するために割り当てられた番号のことです。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-SUBQUERY 4 | +-CREATE GLOBAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 5 | |-QUERY SCAN(QUERY 2) 6 | +-SORTING BYTE 7 +-INDEX SCAN(ADBUSER01.T1) 8 +-SUBQUERY 9 +-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1) 10 11 QUERY : 2 12 SUBQUERY 13 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2)
- [説明]
-
副問合せの処理で,グローバル作業表が作成されることを示しています。
(8) 副問合せ処理方式指定
次の情報が出力されます。
-
SPECIFIC
副問合せ処理方式指定が有効になることを示しています。
副問合せ処理方式指定については,マニュアルHADB SQLリファレンスの副問合せの指定形式および規則を参照してください。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-SUBQUERY -SPECIFIC 4 | +-CREATE GLOBAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 5 | +-QUERY SCAN(QUERY 2) 6 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1(A)) 7 +-SUBQUERY 8 +-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1) 9 10 QUERY : 2 11 SUBQUERY 12 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2)
- [説明]
-
SELECT文に指定した副問合せ処理方式指定が有効になることを示しています。
(9) 副問合せ処理委譲指定
次の情報が出力されます。
-
DELEGATION
副問合せ処理委譲指定が有効になることを示しています。
副問合せ処理委譲指定については,マニュアルHADB SQLリファレンスの副問合せの指定形式および規則を参照してください。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1(A)) 4 +-SUBQUERY LOOP -DELEGATION -USING CACHE 5 +-QUERY SCAN(QUERY 2) 6 7 QUERY : 2 8 SUBQUERY LOOP 9 |-SUBQUERY LOOP -SPECIFIC -DELEGATION 10 | +-QUERY SCAN(QUERY 3) 11 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1(B)) 12 13 QUERY : 3 14 SUBQUERY LOOP 15 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1(C))
- [説明]
-
SELECT文に指定した副問合せ処理委譲指定が有効になることを示しています。
(10) 副問合せのキャッシュ使用情報
次の情報が出力されます。
-
USING CACHE
副問合せの結果を格納するためのキャッシュが使用されることを示しています。副問合せの処理方式でネストループ行値実行が適用された場合に,キャッシュが使用されることがあります。
ネストループ行値実行については,「5.6.3 外への参照列を含む副問合せの処理方式とは」の「(2) ネストループ行値実行」を参照してください。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 4 +-SUBQUERY LOOP -USING CACHE 5 +-QUERY SCAN(QUERY 2) 6 7 QUERY : 2 8 SUBQUERY LOOP 9 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2)
- [説明]
-
副問合せの処理方式でネストループ行値実行が適用されて,副問合せの結果を格納するためのキャッシュが使用されることを示しています。
(11) 表関数導出表の指定
次の情報が出力されます。
-
TABLE FUNCTION DERIVED TABLE(相関名)
表関数導出表が指定されていることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-TABLE FUNCTION DERIVED TABLE(T4) 4 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T4)
- [説明]
-
SELECT文中に表関数導出表が指定されていることを示しています。( )内には,相関名が表示されます。
(12) 重複排除の処理方式
次の情報が出力されます。
-
GLOBAL HASH UNIQUE
次のどれかの処理によって検索結果の重複を排除することを示しています。
-
集合演算の処理方式のハッシュ実行
集合演算の処理方式のハッシュ実行については,「5.8.1 ハッシュ実行」を参照してください。
-
SELECT DISTINCTの処理方式のハッシュ実行
SELECT DISTINCTの処理方式のハッシュ実行については,「5.9.1 ハッシュ実行」を参照してください。
-
グループ化の処理方式のグローバルハッシュグループ化
グループ化の処理方式のグローバルハッシュグループ化については,「5.7.1 ハッシュグループ化とは」の「(2) グローバルハッシュグループ化」を参照してください。
また,ハッシュテーブル領域で処理できない行があるため,作業表が作成される可能性がある場合にもGLOBAL HASH UNIQUEが表示されます。
-
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-KEY SCAN(ADBUSER01.T1) 4 |-GLOBAL HASH UNIQUE 5 +-GROUPING
- [説明]
-
グループ化の処理方式のグローバルハッシュグループ化を適用して検索結果の重複を排除することを示しています。
(13) グループ化の処理方式
次のどれかの情報が出力されます。
-
GROUPING
作業表を使用しないグループ化が実行されることを示しています。
-
SORT GROUPING
ソートグループ化が実行されることを示しています。
-
GLOBAL HASH GROUPING
グローバルハッシュグループ化が実行されることを示しています。また,ハッシュテーブル領域で処理できない行がある場合,作業表を作成することがあることも示しています。
-
LOCAL HASH GROUPING
ローカルハッシュグループ化が実行されることを示しています。また,ハッシュグループ化領域で処理できない行がある場合,作業表を作成することがあることも示しています。
グループ化の処理方式については,「5.7 グループ化の処理方式」を参照してください。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 4 +-GLOBAL HASH GROUPING
- [説明]
-
グループ化の処理方式で,グローバルハッシュグループ化が実行されることを示しています。
なお,グループ化の処理方式の各情報の後ろに,次の情報が表示されることがあります。
-
SPECIFIC
GROUP BY句に指定したグループ化方式指定が有効になることを示しています。
出力例
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-CREATE LOCAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 4 | |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 5 | +-SORTING BYTE 6 |-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1) 7 +-LOCAL HASH GROUPING -SPECIFIC
- [説明]
-
GROUP BY句に指定したグループ化方式指定が有効になり,グループ化の処理方式にLOCAL HASH GROUPING(ローカルハッシュグループ化)が適用されることを示しています。グループ化方式指定については,マニュアルHADB SQLリファレンスのGROUP BY句の指定形式および規則を参照してください。
-
INDEX
B-treeインデクスの特性を利用したグループ化の処理が実行されることを示しています。
出力例
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-KEY SCAN(ADBUSER01.T1) 4 +-GROUPING -INDEX
- [説明]
-
B-treeインデクスの特性を利用したグループ化の処理が,表T1に対して実行されることを示しています。
-
COLUMN
カラムストア表の特性を利用したグループ化の処理が実行されることを示しています。
出力例
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) -COLUMN STORE 4 +-GROUPING -COLUMN
- [説明]
-
カラムストア表の特性を利用したグループ化の処理が,表T1に対して実行されることを示しています。
-
GROUPING SET
グループ化処理が複数回実行されることを示しています。
出力例
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-DERIVED TABLE(##DRVTBL_0000000001) 4 | |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 5 | +-GLOBAL HASH GROUPING -GROUPING SET 6 +-GLOBAL HASH GROUPING
- [説明]
-
グローバルハッシュグループ化で,グループ化処理が複数回実行されることを示しています。
- メモ
-
引数が異なるDISTINCT集合関数を複数指定した場合に,GROUPING SET(グループ化集合情報)が出力されることがあります。
(14) HAVING句の指定
次の情報が出力されます。
-
HAVING
HAVING句が指定されていることを示しています。また,HAVING句を指定していない場合でも,導出表の展開によって表示されることがあります。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 4 |-GLOBAL HASH GROUPING 5 +-HAVING
- [説明]
-
SELECT文中にHAVING句が指定されていることを示しています。
(15) ソート処理の実行
次の情報が出力されます。
-
SORTING {BYTE|ISO}
-
BYTE:バイトコード順に並び替えます。
-
ISO:ソートコード順(ISO/IEC14651:2011準拠)に並び替えます。
ORDER BY句によるソート処理が実行されることを示しています。
ただし,ORDER BY句を指定した場合でも表示されないときがあります。
-
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-CREATE LOCAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 4 | |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 5 | +-SORTING BYTE 6 +-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1)
- [説明]
-
ORDER BY句の指定によって,ソート処理が実行されることを示しています。
(16) 重複排除の情報
次の情報が出力されます。
-
DISTINCT
重複排除処理が行われることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-CREATE LOCAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 4 | |-KEY SCAN(ADBUSER01.T1) 5 | +-SORTING BYTE -DISTINCT 6 +-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1)
- [説明]
-
ソート処理の中で,重複排除処理が実行されることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-CREATE LOCAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 4 | |-KEY SCAN(ADBUSER01.T1) -DISTINCT 5 | +-SORTING BYTE -DISTINCT 6 +-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1)
- [説明]
-
キースキャン処理およびソート処理の中で,重複排除処理が実行されることを示しています。
(17) SELECT重複排除方式指定
次の情報が出力されます。
-
SPECIFIC
SELECT重複排除方式指定が有効になることを示しています。
SELECT重複排除方式指定については,マニュアルHADB SQLリファレンスの問合せ指定の指定形式および規則を参照してください。
なお,「(16) 重複排除の情報」(DISTINCT)が出力されない場合は,SELECT重複排除方式指定を指定してもSPECIFICは出力されません。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-CREATE LOCAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 4 | |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 5 | +-SORTING BYTE -SPECIFIC -DISTINCT 6 +-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1)
- [説明]
-
SELECT文に指定したSELECT重複排除方式指定が有効になることを示しています。
(18) LIMIT句の指定
次の情報が出力されます。
-
LIMIT 〔{オフセット行数|? PARAMETER},〕{リミット行数|? PARAMETER}
-
オフセット行数:
オフセット行数を指定したLIMIT句が指定されていることを示しています。
オフセット行数に定数で0を指定した場合,オフセット行数は表示されません。
-
リミット行数:
リミット行数を指定したLIMIT句が指定されていることを示しています。
-
? PARAMETER:
オフセット行数とリミット行数の両方,またはどちらか一方に?パラメタを指定したLIMIT句が指定されていることを示しています。
-
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-CREATE LOCAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 4 | |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 5 | |-SORTING BYTE 6 | +-LIMIT ? PARAMETER,5 7 |-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1) 8 +-LIMIT ? PARAMETER,5
- [説明]
-
オフセット行数に?パラメタを指定し,リミット行数に5を指定したLIMIT句が指定されていることを示しています。
(19) ウィンドウ関数の指定
次の情報が出力されます。
-
WINDOW
ウィンドウ関数が指定されていることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-CREATE LOCAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 4 | |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 5 | +-SORTING BYTE 6 |-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1) 7 +-WINDOW
- [説明]
-
ウィンドウ関数の指定によって,ウィンドウ関数が実行されることを示しています。
(20) 表の検索方式
次のどれかの情報が出力されます。
-
TABLE SCAN
表の検索処理で,テーブルスキャンが実行されることを示しています。
-
INDEX SCAN(スキーマ名.表識別子(問合せ名または相関名))
表の検索処理で,インデクススキャンが実行されることを示しています。問合せ名または相関名がある場合は,問合せ名または相関名が表示されます。
-
KEY SCAN
表の検索処理で,キースキャンが実行されることを示しています。
テーブルスキャン,インデクススキャン,およびキースキャンについては,「5.1 表の検索方式」を参照してください。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-INDEX SCAN(ADBUSER01.T1)
- [説明]
-
表T1の検索処理で,インデクススキャンが実行されることを示しています。
(21) 表データの格納形式
次の情報が出力されます。
-
COLUMN STORE
表データの格納形式がカラムストア形式であることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) -COLUMN STORE
- [説明]
-
表T1のデータの格納形式がカラムストア形式であることを示しています。
(22) 順序実行方式
次の情報が出力されます。
-
ORDER
非順序実行方式が適用されないで,順序実行方式が適用されることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-NESTED LOOP JOIN 4 |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2) 5 +-INDEX SCAN(ADBUSER01.T1) -ORDER
- [説明]
-
表T1の検索処理で,インデクススキャンが順序実行方式で実行されることを示しています。
(23) インデクス指定
次のどちらかの情報が出力されます。
-
SPECIFIC
インデクス指定が有効になることを示しています。
-
SPECIFIC DISABLED
インデクス指定が無効になることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-INDEX SCAN(ADBUSER01.T1) -SPECIFIC
- [説明]
-
SELECT文に指定したインデクス指定が有効になり,表T1の検索処理で,インデクススキャンが実行されることを示しています。
(24) コスト情報の収集
次の情報が出力されます。
-
USING COST
表またはインデクスに関するコスト情報が収集されていることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T3) -USING COST
- [説明]
-
表T3に関するコスト情報が収集されていることを示しています。
(25) 集まり導出表の指定
次の情報が出力されます。
-
UNNEST
集まり導出表が指定されていることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) -COLUMN STORE -UNNEST
- [説明]
-
SQL文中に集まり導出表が指定されていることを示しています。
(26) 作業表の検索実行
次の情報が出力されます。
-
WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 作業表番号)
作業表の検索が実行されることを示しています。作業表番号とは,作業表を一意に識別するために割り当てられた番号のことです。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 |-SUBQUERY 4 | +-CREATE GLOBAL WORK TABLE(WORK TABLE 1) 5 | |-QUERY SCAN(QUERY 2) 6 | +-SORTING BYTE 7 +-INDEX SCAN(ADBUSER01.T1) 8 +-SUBQUERY 9 +-WORK TABLE SCAN(WORK TABLE 1) 10 11 QUERY : 2 12 SUBQUERY 13 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2)
- [説明]
-
副問合せの処理で,作業表の検索が実行されることを示しています。
なお,ORDER BY句を指定したSQL文の実行時に作成された作業表に,FROM句に指定した表の行IDが格納される場合,作業表の検索直後に行IDを使用してデータページからデータを取り出すための検索が実行されることがあります。作業表の用途と構成列については,「5.10 作業表が作成されるSQLを実行する際の考慮点」を参照してください。
(27) 問合せ検索の実行
次の情報が出力されます。
-
QUERY SCAN(QUERY 問合せツリー番号)
問合せ検索が実行されることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-SUBQUERY HASH 4 |-QUERY SCAN(QUERY 2) 5 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 6 7 QUERY : 2 8 SUBQUERY HASH 9 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2)
- [説明]
-
問合せ検索が実行されることを示しています。
ツリー行番号7に表示されている「QUERY : 2」の問合せ検索を行うことを示しています。
実行したSELECT文の例
SELECT * FROM "T1" WHERE "C1"=(SELECT "C2" FROM "T2" WHERE "C1"="T1"."C1")
(28) 表の結合方式
次のどちらかの情報が出力されます。
-
NESTED LOOP JOIN
表の結合処理で,ネストループジョインが実行されることを示しています。
-
HASH JOIN
表の結合処理で,ハッシュジョインが実行されることを示しています。
HASH JOINの後ろにFILTERが表示されている場合,ハッシュジョインの際にハッシュフィルタが適用されることを示しています。
HASH JOINの後ろにDIVIDEが表示されている場合,ハッシュジョインが分割実行されることを示しています。
2つの表の列を比較する=条件がある場合,ハッシュジョインが実行されることがあります。また,ハッシュテーブル領域で処理できない行がある場合,作業表が作成されることがあります。
表の結合方式については,「5.5 表の結合方式」を参照してください。
- 出力例(NESTED LOOP JOINの場合)
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-NESTED LOOP JOIN 4 |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2) 5 +-INDEX SCAN(ADBUSER01.T1) -ORDER
- [説明]
-
-
表T1と表T2の結合処理で,ネストループジョインが実行されることを示しています。
-
表の結合方式がネストループジョインの場合,NESTED LOOP JOINの下位に表示される情報は,外表から順に表示されます。上記の例の場合,ツリー行番号が4の情報が外表の情報で,ツリー行番号が5の情報が内表の情報です。
-
- 出力例(HASH JOINの場合)
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-HASH JOIN -FILTER -DIVIDE 4 |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 5 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2)
- [説明]
-
-
表T1と表T2の結合処理で,ハッシュジョインが実行されることを示しています。
-
表の結合方式がハッシュジョインの場合,HASH JOINの下位に表示される情報は,ハッシュジョインの外表,内表の順に表示されます。上記の例の場合,ツリー行番号が4の情報が外表の情報で,ツリー行番号が5の情報が内表の情報です。
-
ツリー行番号が3のHASH JOINの後ろにFILTERが表示されているため,ハッシュジョインの際にハッシュフィルタが適用されることを示しています。
-
ツリー行番号が3のHASH JOINの後ろにDIVIDEが表示されているため,ハッシュジョインが分割実行されることを示しています。
-
(29) 結合方式指定
次のどちらかの情報が出力されます。
-
SPECIFIC
結合方式指定が有効になることを示しています。
-
SPECIFIC DISABLED
結合方式指定が無効になることを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-HASH JOIN -SPECIFIC 4 |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1(A)) 5 +-TABLE SCAN(ADBUSER01.T2(B))
- [説明]
-
SELECT文に指定した結合方式指定が有効になり,表の結合処理でハッシュジョインが実行されることを示しています。
(30) 表値構成子の検索情報
次の情報が出力されます。
-
TABLE VALUE CONSTRUCTOR SCAN
表値構成子を検索することを示しています。
- 出力例
-
<<Tree View>> 1 QUERY : 1 2 SELECT STATEMENT 3 +-NESTED LOOP JOIN 4 |-TABLE SCAN(ADBUSER01.T1) 5 +-DERIVED TABLE(DT) 6 +-TABLE VALUE CONSTRUCTOR SCAN
- [説明]
-
表値構成子を検索することを示しています。