Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


5.8.2 作業表実行

集合演算の処理方式に作業表実行が適用された場合,問合せ指定ごとに作業表を作成してデータをソートします。集合演算にALL指定がない場合は,作業表内のデータの重複排除を行います。そのあと,各作業表のデータを突き合わせて集合演算を評価します。集合演算にALL指定がない場合は,集合演算の評価結果の重複排除を行います。

作業表実行の適用例を次に示します。

■実行するSELECT文
SELECT "T1"."C1" FROM "T1"
UNION
SELECT "T2"."C1" FROM "T2"
図5‒18 作業表実行の処理方式

[図データ]

[説明]

  1. 問合せ指定「SELECT "T1"."C1" FROM "T1"」の結果の値を格納する作業表1を作成します(表T1を検索して,表T1C1列の値を作業表1に格納します)。

  2. 1.で作成した作業表1のデータの重複排除とソート処理を行います。

  3. 問合せ指定「SELECT "T2"."C1" FROM "T2"」の結果の値を格納する作業表2を作成します(表T2を検索して,表T2C1列の値を作業表2に格納します)。

  4. 3.で作成した作業表2のデータの重複排除とソート処理を行います。

  5. 各作業表から1行ずつデータを取り出し,値の突き合せと重複排除を行います。