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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


5.6.4 外への参照列を含む副問合せの各処理方式の特徴

外への参照列を含む副問合せの,各処理方式の特徴を次の表に示します。

表5‒7 外への参照列を含む副問合せの各処理方式の特徴

項番

処理方式

長所

短所

1

ネストループ作業表実行

副問合せの探索条件のうち,外への参照列を含む条件に対して,B-treeインデクスまたはテキストインデクスを使用できます。したがって,副問合せの探索条件が,B-treeインデクスまたはテキストインデクスを使用して検索範囲を絞り込める場合は,高速に検索できます。

副問合せの外側の問合せのヒット件数が多い場合は,処理性能が低下します。

2

ネストループ行値実行

3

ハッシュ実行

処理を実行するために必要なすべてのデータがハッシュテーブル領域に格納できる場合は,高速に検索できます。

ハッシュテーブルに格納するデータが多い場合は,使用するハッシュテーブル領域サイズが大きくなります。ハッシュテーブル領域が不足した場合は,いったん作業表にすべてのデータを退避するため,処理性能が低下します。