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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


5.5.3 各結合方式の特徴

各結合方式の特徴を次の表に示します。

表5‒5 表の結合方式の特徴

結合方式

初回のデータの取り出し速度

長所

短所

ネストループジョイン

速い

内表の結合列をB-treeインデクスまたはテキストインデクスで絞り込める場合は,高速に検索できます。

外表のヒット行数が多い場合は,処理性能が低下します。

ハッシュジョイン

遅い

外表のヒット行数が少なく,内表のヒット行数が多い場合は,高速に検索できます。

外表のヒット行数が多い場合は,使用するハッシュテーブル領域サイズが大きくなります。

ハッシュテーブル領域が不足した場合,いったん作業表に退避するため,処理性能が低下します。

ただし,外表がマルチチャンク表であり,かつチャンク単位のハッシュジョインの分割実行をHADBが適用可能と判断した場合は,作業表への退避処理が発生する可能性が低くなります(処理性能の低下する可能性が低くなります)。