19.23.5 データベースのバックアップおよび回復方法(Azure環境の場合)
ここでは,Azure環境でのバックアップの取得方法,およびバックアップを使用したデータベースの回復方法について説明します。
- <ここの操作説明の前提条件>
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「図19‒8 Azure環境でのコールドスタンバイ構成例」で示すとおり,hadb01が実行系で,hadb02が待機系であるとします。
(1) バックアップの取得方法
- メモ
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バックアップを取得する前に,「10.3.1 バックアップの取得方法」の「(1) バックアップを取得するタイミング」を参照して,バックアップ取得時の留意事項を確認してください。
手順
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HADBサーバの稼働モードを静止モードへ変更する
次のコマンドを実行系のHADBサーバで実行してください。
adbchgsrvmode --quiescence
実行系のHADBサーバの稼働モードが静止モードに変更されます。
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バックアップを取得する
「22.1.2 バックアップの取得方法とデータベースの回復方法(Azure環境の場合)」の「(1) バックアップの取得方法(Azure環境の場合)」の2.の方法でバックアップを取得してください。
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HADBサーバの稼働モードを元に戻す
次のコマンドを実行系のHADBサーバで実行してください。
adbchgsrvmode --normal
1.で変更した稼働モードを元に戻します。上記は,稼働モードを通常モードに戻す場合の例です。
(2) バックアップからのデータベースの回復方法
- メモ
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バックアップからデータベースを回復する場合は,「10.3.2 バックアップからの回復方法」の内容も参照してください。
- 手順
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コールドスタンバイ構成を正常終了する
正常終了方法については,「19.4.2 コールドスタンバイ構成の終了方法」の「(1) コールドスタンバイ構成の終了手順」を参照してください。
コールドスタンバイ構成を正常終了しないでデータベースを回復した場合,データベースの内容が不整合となるおそれがあります。
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バックアップからファイルを回復する
「22.1.2 バックアップの取得方法とデータベースの回復方法(Azure環境の場合)」の「(2) データベースの回復方法(Azure環境の場合)」の2.の方法でデータベースを回復してください。
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udevルールファイルを変更する
スナップショットからマネージドディスクを復元した場合,実行系のudevルールファイルに指定したスナップショットの作成元のディスクを,復元したマネージドディスクになるように変更してください。
この操作は,OSのスーパユーザで実行してください。
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実行系のOSを再起動する
変更したudevルールを反映させるために,実行系のOSを再起動してください。
この操作は,OSのスーパユーザで実行してください。
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コールドスタンバイ構成を正常開始する
正常開始方法については,「19.4.1 コールドスタンバイ構成の開始方法」の「(1) コールドスタンバイ構成の開始手順」を参照してください。
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稼働モードを通常モードに変更する
静止モードでバックアップを取得した場合,データベースを回復したあとにHADBサーバを開始すると,HADBサーバが静止モードのままとなっています。この場合,実行系のHADBサーバでadbchgsrvmodeコマンドを実行し,HADBサーバの稼働モードを通常モードに戻してください。
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