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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


18.6.4 ノード障害が発生した場合

プライマリノードでノード障害が発生した場合,障害が発生したノードで実行中のトランザクションはロールバックします。

HAモニタありのマルチノード構成のプライマリノードでノード障害が発生した場合は,プライマリノードで実行されていたデータベースの更新処理に対する回復処理が,新たにプライマリノードになるセカンダリノードで実行されます。この回復処理中に,回復処理対象のページにセカンダリノードまたはワーカーノート゛で実行中のAPがアクセスした場合,そのAPの処理がエラーになることがあります。このとき,KFAA31733-Eメッセージが出力されます。この場合,メッセージに記載されている対処方法に従ってください。

なお,次に示す場合にプライマリノードでノード障害が発生すると,マルチノード構成のHADBサーバが異常終了します。このとき,マルチノード構成のHADBサーバの再開始時にプライマリノードがトランザクションの回復処理を実行します。

メモ
  • 害が発生したノードでトランザクションを実行していたAPは,マルチノード構成のHADBサーバから切断されます。トランザクションを再実行する際は,改めてマルチノード構成のHADBサーバに接続してください。

  • ライマリノードでノード障害が発生した場合,障害が発生した時点でどのノードでもトランザクションが実行されていないAPも,マルチノード構成のHADBサーバから切断されます。

■SQLパラレル実行機能を使用している場合

SQLパラレル実行機能を適用した検索系SQLを実行していたノードで障害が発生したときのHADBサーバの処理を説明します。

  • SQLメインノードで障害が発生した場合

    トランザクションはロールバックし,トランザクションを実行していたAPはマルチノード構成のHADBサーバから切断されます。トランザクションを再実行する際は,改めてマルチノード構成のHADBサーバに接続してください。

  • SQLサブノードで障害が発生した場合

    検索系SQLの実行がエラーとなり,トランザクションはロールバックします。ただし,トランザクションを実行していたAPはマルチノード構成のHADBサーバからは切断されません。必要に応じてトランザクションを再実行してください。