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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


18.2.4 ストレージ構成

マルチノード機能を使用する場合,次のファイルシステムおよびディスクを準備してください。

なお,一部のファイルシステムおよびディスクでは,各ノードでディスクを識別するためのデバイス名が必要になります。サーバとストレージ間がシングルパス構成の場合は,WWNの使用を推奨します。サーバとストレージのパスを冗長化する場合は,冗長化の方法によってデバイス名が異なります。「図18‒1 HAモニタありのマルチノード構成のシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」の場合の,デバイス名の例を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) ノードローカルのファイルシステム

ノードローカルのファイルシステムには,次のディレクトリを配置します。

図18‒1 HAモニタありのマルチノード構成のシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」の場合,LOC001LOC004がノードローカルのファイルシステムになります。

重要

ワーカーノードの場合,システムディレクトリもノードローカルのファイルシステムに配置してください。

(2) ノード切り替え対象のファイルシステム

次のファイルシステムをノード切り替え対象のファイルシステムにしてください。

このノード切り替え対象のファイルシステムは,プライマリノードおよびセカンダリノードから参照できるディスク(共有ディスク)から構成されるVG内のLV上に作成してください。共有ディスクについては,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編共有ディスクの構成を参照してください。

図18‒1 HAモニタありのマルチノード構成のシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」の場合,FS001FS002が,ノード切り替え対象のファイルシステムになります。

重要

共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合,ノード切り替え対象のファイルシステムを作成したディスクは,SCSIリザーブの対象としてください。また,SCSIリザーブの対象としたディスクには,ノード切り替え対象のファイルシステム以外の領域を作成しないでください。

システムディレクトリ用のファイルシステム,および同義語辞書ファイルを格納するファイルシステムを作成するディスクには,セクターサイズが512バイトまたは4,096バイトのディスクが使用できます。

(3) DBエリアファイル用のディスク

DBエリアファイルごとにディスクを用意します。

次のDBエリアファイルには,ブロックスペシャルファイルを割り当ててください。また,ブロックスペシャルファイルに対応するディスクは,全ノードから参照可能である必要があります。

重要

共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合,上記のDBエリアファイル用のディスクは,SCSIリザーブの対象としてください。

また,次のDBエリアファイルが使用するディスクは,ノードごとに準備してください。

重要
  • ノードごとに準備が必要なディスク(作業表用DBエリアファイルを格納するディスク)を複数のノードで共有して使用した場合,HADBサーバはその動作を保証しません。不正な検索結果が表示されたり,HADBサーバが異常終了したりするおそれがあります。

  • 共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合,作業表用DBエリアファイル用のディスクは,SCSIリザーブの対象としないでください。

図18‒1 HAモニタありのマルチノード構成のシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」の場合,LU001LU005およびWRK001WRK004がDBエリアファイル用のディスクになります。