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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


15.2 トラブルシュート情報の取得(adbinfogetコマンド)

弊社問い合わせ窓口に対して送付するトラブルシュート情報を取得する場合,adbinfogetコマンドを実行してください。

adbinfogetコマンドを実行すると,次に示すトラブルシュート情報ファイルを取得できます。

取得できるトラブルシュート情報ファイル

ファイル名の"YYYYMMDDhhmmss"は,adbinfogetコマンドを実行した日時になります。

adbinfogetコマンドの実行手順を次に示します。adbinfogetコマンドのオプションについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスadbinfoget(トラブルシュート情報の取得)を参照してください。

手順

  1. トラブルシュート情報を出力する

    APまたはコマンドが終了しない,HADBサーバが無応答状態になったなど,障害が発生してもメッセージが出力されない場合は,トラブルシュート情報が出力されません。そのため,まずは,adbinfogetコマンドを実行して,トラブルシュート情報を出力します。次に示すコマンドを実行してください。

    なお,メッセージが出力されている場合(HADBサーバが異常終了した場合)は,トラブルシュート情報の出力は不要です。手順2.に進んでください。

    実行するコマンド

    adbinfoget -g
  2. 取得するトラブルシュート情報ファイルの容量を確認する

    adbinfogetコマンドを実行して,取得するトラブルシュート情報ファイルの容量を確認します。次に示すコマンドを実行してください。-rオプションを指定しているため,要求に応じてスーパユーザのパスワードを入力してください。

    実行するコマンド

    adbinfoget -m -r

    コマンドを実行した結果とディスクの空き容量を比較して,すべてのトラブルシュート情報ファイルを取得できるかどうかを確認してください。もし,detail版トラブルシュート情報ファイルの容量が大き過ぎて取得できない場合は,detail版以外のトラブルシュート情報ファイルを取得します。

  3. トラブルシュート情報ファイルを格納するディレクトリを作成する

    取得するトラブルシュート情報ファイルを格納するディレクトリを作成してください。

  4. トラブルシュート情報ファイルを取得する

    adbinfogetコマンドを実行して,トラブルシュート情報ファイルを取得します。ディスクの空き容量によって,次のどちらかのコマンドを実行してください。-rオプションを指定しているため,要求に応じてスーパユーザのパスワードを入力してください。

    ■すべてのトラブルシュート情報ファイルを取得する場合

    adbinfoget -o トラブルシュート情報の出力先ディレクトリ -r

    ■detail版以外のトラブルシュート情報ファイルを取得する場合

    adbinfoget -l -o トラブルシュート情報の出力先ディレクトリ -r

    -oオプションには,手順3.で作成したディレクトリを指定してください。

  5. 取得したトラブルシュート情報ファイルを送付する

    トラブルシュート情報ファイルを取得したら,detail版トラブルシュート情報ファイルおよびroot版トラブルシュート情報ファイルを,弊社問い合わせ窓口に送付してください。

    ディスクの空き容量が少なくてdetail版トラブルシュート情報ファイルを取得できない場合,または取得したdetail版トラブルシュート情報ファイルの容量が大き過ぎて送付できない場合は,light版トラブルシュート情報ファイルおよびroot版トラブルシュート情報ファイルを,弊社問い合わせ窓口に送付してください。

    light版トラブルシュート情報ファイルの容量も大き過ぎて送付できない場合は,mail版トラブルシュート情報ファイルおよびroot版トラブルシュート情報ファイルを,弊社問い合わせ窓口に送付してください。

重要
  • 取得したトラブルシュート情報ファイルが不要になった場合は,ディスクの空き容量を確保するために,トラブルシュート情報ファイルを削除することを検討してください。

  • adbinfogetコマンドを実行したら,「15.3 トラブルシュート情報の削除(adbinfosweepコマンド)」を参照して,adbinfosweepコマンドを実行することを検討してください。