11.18.1 システム表を再編成する理由
HADBユーザが,実表に対してSQL文やコマンドを実行した場合,HADBサーバによって自動的にシステム表(実表)も更新されることがあります。その際,システム表(実表)に無効な行データが増加することがあります。無効となった行データは,ディスクから削除されません。
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システム表(実表)の行が削除されると,削除対象の行データは無効となります。
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システム表(実表)の行が更新されると,更新後の行データが新たな行として追加されます。更新前の行データは無効となります。
システム表(実表)に無効な行データが増加し続けた場合,システム表(実表)を格納するディスクの空き容量が不足し,最終的にシステム表(実表)の更新が発生するような運用は実行できなくなります。例えば,バックグラウンドインポートによるデータインポートやチャンクのマージなどは実行できなくなります。
そのため,定期的にシステム表(実表)を再編成して,無効な行データを削除する必要があります。システム表(実表)の再編成は,adbreorgsystemdataコマンドで行います。
システム表(実表)に無効な行データが増加するタイミングを,次の表に示します。
項番 |
システム表(実表)の種類 |
システム表(実表)に無効な行データが増加する操作 |
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1 |
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2 |
STATUS_CHUNKS |
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3 |
STATUS_SYNONYM_DICTIONARIES |
adbsyndictコマンドによる同義語辞書の登録,更新および削除 |
- 注※
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処理対象の表やインデクスに対して,コスト情報を収集している場合が対象です。