11.6.5 HADBユーザを削除する方法
HADBユーザは,定義系SQLのDROP USER文で削除します。HADBユーザを削除する例を次に示します。
- 指定例
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HADBユーザ「ADBUSER02」を削除します。
DROP USER "ADBUSER02" CASCADE
DBA権限およびCONNECT権限を持っているHADBユーザが,DROP USER文を実行してHADBユーザを削除できます。
- メモ
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HADBユーザを削除する場合,事前にadbchgsrvmode --offlineコマンドを実行して,HADBサーバの稼働モードをオフラインモードに変更しておくことを推奨します。HADBクライアントからの接続を受け付けないようにしてから,HADBユーザを削除してください。
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監査権限を持っているHADBユーザを削除することはできません。監査権限を取り消してもらったあとに,そのHADBユーザを削除してください。監査権限の取り消し方法については,「12.4.1 監査人の追加,削除,変更(監査権限の付与または取り消し)」の「(2) 監査人の削除(監査権限の取り消し)」を参照してください。
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データベース認証を使用し,かつDBA権限およびCONNECT権限を持っているHADBユーザが最低1人必要です。そのため,このようなHADBユーザが1人しかいないときに,そのHADBユーザを削除することはできません。
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DBエリア暗号化機能を使用している場合,暗号管理権限を持っているHADBユーザが最低1人必要です。そのため,暗号管理権限を持っているHADBユーザが1人しかいないときに,そのHADBユーザを削除することはできません。
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DROP USER文については,マニュアルHADB SQLリファレンスの定義系SQLのDROP USER(HADBユーザの削除)を参照してください。
- 重要
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削除対象のHADBユーザが所有しているスキーマおよび表も削除されるため,次に示す影響があります。
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DROP USER文の実行によって削除される表に依存するビュー表(ほかのスキーマのビュー表)が,削除または無効化されます。
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DROP USER文の実行によって削除される表を被参照表とする外部キー(ほかのスキーマの外部キー)も削除されます。
スキーマの削除については,「11.10.2 スキーマを削除する方法」を参照してください。スキーマに定義されている実表が更新不可状態だった場合,中断したコマンドによって作成された作業用一時ファイルが残ることがあります。
また,削除対象のHADBユーザが,ほかのHADBユーザにアクセス権限を付与していた場合,そのアクセス権限は取り消されます。
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