11.4.8 チャンクの状態や作成されているチャンク数を確認する方法
ここでは,マルチチャンク表に作成されたチャンクの状態や,作成されているチャンク数を確認する方法について説明します。
チャンクの情報(チャンクの状態やチャンク数)は,次に示す方法で確認できます。
-
adbdbstatusコマンドを実行する
-
ディクショナリ表のSQL_TABLESを検索する
-
システム表のSTATUS_CHUNKSを検索する
-
ディクショナリ表のSQL_COLUMNSを検索する
-
ディクショナリ表のSQL_INDEXESを検索する
チャンクの情報を確認する方法を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) adbdbstatusコマンドを実行する場合
adbdbstatusコマンドを実行すると,次に示すチャンクの情報を確認できます。
- 「DBエリアのサマリ情報」で確認できるチャンクの情報
-
-c dbareaオプションを指定してadbdbstatusコマンドを実行してください。コマンドの実行結果から,マルチチャンク表に関する次の情報を確認できます。
-
Creatable_chunks(DBエリア内に作成できるチャンク数の上限)
-
Created_chunks(DBエリア内に格納されている表およびインデクスのチャンク数の最大値の合計)
-
- 「表のサマリ情報」で確認できるチャンクの情報
-
-c tableオプションを指定してadbdbstatusコマンドを実行してください。コマンドの実行結果から,マルチチャンク表に関する次の情報を確認できます。
-
Creatable_chunks(実表に作成できるチャンク数)
-
Created_chunks(実表に作成されたチャンク数)
-
Current_chunk_ID(実表のカレントチャンクID)
-
Storage_format(表データの格納形式)
また,アーカイブマルチチャンク表の場合は,コマンドの実行結果から次の情報も確認できます。
-
Archive_chunks(アーカイブ状態のチャンク数)
-
- 「アーカイブ状態のチャンクのサマリ情報」で確認できるチャンクの情報
-
-c archivechunkオプションを指定してadbdbstatusコマンドを実行してください。コマンドの実行結果から,アーカイブマルチチャンク表に関する次の情報を確認できます。
-
Chunk_ID(チャンクID)
-
Chunk_status(チャンクの状態)
-
Archive_status(チャンクのアーカイブ状態)
-
Range_min(アーカイブレンジ列の最小値)
-
Range_max(アーカイブレンジ列の最大値)
-
Rows(アーカイブ状態のチャンクに格納されている行数)
-
Archive_file_num(アーカイブ状態のチャンクに対応しているアーカイブファイル数の合計値)
-
Archive_file_size(アーカイブ状態のチャンクに対応している全アーカイブファイルのファイルサイズの合計値)
-
Unarchive_table_size(アーカイブ状態になる前のチャンクで,表を格納するために使用していたセグメントの容量)
-
Unarchive_index_size(アーカイブ状態になる前のチャンクで,インデクスを格納するために使用していたセグメントの容量)
-
Compression_ratio(アーカイブ状態のチャンクの圧縮率)
-
Chunk_comment(チャンクに設定されたコメント)
-
- 「DBエリア,表とインデクスの使用量情報」で確認できるチャンクの情報
-
-d usedオプションを指定してadbdbstatusコマンドを実行してください。コマンドの実行結果から,マルチチャンク表に関する次の情報を確認できます。
-
Chunk_ID(チャンクID)
-
Chunk_create_time(チャンクの作成日時)
-
Chunk_swap_time(カレントチャンクが切り替わった日時)
-
Chunk_status(チャンクの状態)
また,Chunk_IDをキーにすると,次の情報も確認できます。
-
Used_segments(チャンクごとの使用中セグメント数)
-
Used_pages(チャンクごとの使用中ページ数)
-
Storage_format(チャンク内のデータ格納形式)
-
- 「アーカイブ状態のチャンクの使用量情報」で確認できるチャンクの情報
-
-d usedオプションと-c archivechunkオプションを指定して,adbdbstatusコマンドを実行してください。コマンドの実行結果から,アーカイブマルチチャンク表に関する次の情報を確認できます。
-
Chunk_status(チャンクの状態)
-
Range_min(アーカイブレンジ列の最小値)
-
Range_max(アーカイブレンジ列の最大値)
-
Archive_file_name(アーカイブファイルのファイル名)
-
Archive_file_size(アーカイブファイルのファイルサイズ)
-
adbdbstatusコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbdbstatus(データベースの状態解析)を参照してください。
(2) ディクショナリ表SQL_TABLESを検索する場合
SQL_TABLES表をSELECT文で検索すると,次に示すチャンクの情報を確認できます。
-
IS_CHUNK(マルチチャンク表かどうか)
-
N_CHUNK_RESERVED(チャンク数の最大値)
また,アーカイブマルチチャンク表の場合は,次に示す情報も確認できます。
-
IS_ARCHIVABLE(アーカイブマルチチャンク表かどうか)
-
ARCHIVE_DIRECTORY_PATH(アーカイブディレクトリの絶対パス)
SQL_TABLES表については,「付録B.2 SQL_TABLESの内容」を参照してください。
SQL_TABLES表を検索する方法については,「付録B.22 ディクショナリ表の検索」を参照してください。
(3) システム表STATUS_CHUNKSを検索する場合
STATUS_CHUNKS表をSELECT文で検索すると,次に示すチャンクの情報を確認できます。
-
CHUNK_ID(チャンクID)
-
CREATE_TIME(チャンクの作成日時)
-
SWAP_TIME(カレントチャンクが切り替わった日時)
-
CHUNK_COMMENT(チャンクに設定されたコメント)
-
CHUNK_STATUS(チャンクの状態)
-
STORAGE_FORMAT(チャンク内のデータ格納形式)
また,アーカイブマルチチャンク表の場合は,次に示す情報も確認できます。
-
ARCHIVE_STATUS(チャンクのアーカイブ状態)
STATUS_CHUNKS表については,「付録C.5 STATUS_CHUNKSの内容」を参照してください。
STATUS_CHUNKS表を検索する方法については,「付録C.9 システム表の検索」を参照してください。
(4) ディクショナリ表SQL_COLUMNSを検索する場合
アーカイブマルチチャンク表の場合は,SQL_COLUMNS表をSELECT文で検索すると,次に示すチャンクの情報を確認できます。
-
IS_ARCHIVE_RANGE_COLUMN(アーカイブレンジ列かどうか)
SQL_COLUMNS表については,「付録B.3 SQL_COLUMNSの内容」を参照してください。
SQL_COLUMNS表を検索する方法については,「付録B.22 ディクショナリ表の検索」を参照してください。
(5) ディクショナリ表SQL_INDEXESを検索する場合
アーカイブマルチチャンク表の場合は,SQL_INDEXES表をSELECT文で検索すると,次に示すチャンクの情報を確認できます。
-
IS_ARCHIVE_RANGE(アーカイブレンジ列に対して自動的に定義されたレンジインデクスかどうか)
SQL_INDEXES表については,「付録B.5 SQL_INDEXESの内容」を参照してください。
SQL_INDEXES表を検索する方法については,「付録B.22 ディクショナリ表の検索」を参照してください。