11.1.11 実表のデータをファイルに出力する方法(データをエクスポートする方法)
実表に格納されているデータをファイルに出力する場合,次に示す2つの方法があります。
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adbexportコマンドを実行する
adbexportコマンドを実行すると,実表に格納されているデータをファイルに出力できます。
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実表に格納されている全データを出力したい場合は,-nオプションに処理対象表を指定してadbexportコマンドを実行してください。
-nオプションに指定した処理対象表に格納されているデータを出力できます。
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実表に格納されているデータのうち,特定の条件を満たすデータだけを出力したい場合は,-qオプションを指定してadbexportコマンドを実行してください。
-qオプションのSQL記述ファイルに指定したSQL文の検索結果を出力できます。
adbexportコマンドを使用すると,adbsqlコマンドよりも短時間でデータを出力できます。ただし,adbexportコマンドは,HADBサーバで実行できますが,HADBクライアントでは実行できません。
adbexportコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbexport(データのエクスポート)を参照してください。
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adbsqlコマンドを実行する
adbsqlコマンドで実表のデータを検索して,検索結果をリダイレクションすると,実表のデータをファイルに出力できます。
なお,adbsqlコマンドは,HADBサーバおよびHADBクライアント(Linux版)で実行できます。
adbsqlコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbsql(SQLの実行)を参照してください。
基本的には,adbexportコマンドで実表に格納されているデータを出力することを推奨します。HADBクライアント(Linux版)で,実表のデータをファイルに出力する必要があるときだけ,adbsqlコマンドを使用してください。
- 重要
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待機状態のチャンク内のデータを出力したい場合は,次のどちらかを実施してください。
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チャンクIDを指定して待機状態のチャンク内のデータを出力する
チャンクIDを指定してadbexportコマンドやadbsqlコマンドを実行すると,待機状態のチャンク内のデータも出力できます。詳細については,「11.4.5 チャンク単位にデータをエクスポートする方法」を参照してください。
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待機状態のチャンクを通常状態のチャンクに変更する
通常状態のチャンク内のデータは,上記2つの方法で出力できます。そのため,adbchgchunkstatusコマンドで,待機状態のチャンクを通常状態のチャンクに変更してください。詳細については,「11.4.12 チャンクの状態を変更する方法」を参照してください。
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