10.2.1 HADBサーバの開始方法
HADBサーバを開始する場合,adbstartコマンドを実行してください。HADBサーバが開始します。
次のとおりにコマンドを実行してください。
adbstart
- メモ
-
DBエリア暗号化機能を使用している場合,adbstartコマンドの入力後にHADB暗号鍵利用パスワードの入力要求メッセージ(KFAA90013-Q)が出力されます。このメッセージが出力された場合,HADB暗号鍵利用パスワードを入力してください。
- 重要
-
HADBサーバには,複数の稼働モードがあります。稼働モードの詳細については,「10.2.3 HADBサーバの稼働モード」を参照してください。
adbstartコマンド実行時にオプションを指定すると,HADBサーバ開始後の稼働モードを変更できます。オプションを指定しない場合,前回のHADBサーバ終了時の稼働モードが引き継がれます。adbstartコマンドのオプションの指定形式については,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbstart(HADBサーバの開始)を参照してください。
HADBサーバの開始後,必要に応じてHADBサーバの自動再起動の設定をしてください。詳細については,「10.2.4 HADBサーバの自動再起動の設定」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) HADBサーバの開始モード
HADBサーバには,次に示す開始モードがあります。開始モードによって動作が異なります。
項番 |
開始モード |
実行するコマンド |
説明 |
前回の終了モード |
---|---|---|---|---|
1 |
正常開始 |
adbstart |
通常の開始モードです。 正常開始では,データベースの回復処理は行いません。 |
正常終了 |
2 |
再開始 |
前回の終了モードが右記の場合,HADBサーバは(自動的に)再開始となります。 再開始では,システムログを使用してデータベースの回復処理を行います。 |
|
(2) 開始処理完了の確認
HADBサーバの開始処理の完了を確認する場合,adbstartコマンドのリターンコードを確認してください。
-
リターンコードが0の場合
開始処理が正常終了しました。APからのデータベースに対するアクセス要求を受け付けることができます。
-
リターンコードが4の場合
開始処理は終了しましたが,警告メッセージが出力されています。
HADBサーバは開始しています。表示されたメッセージ,またはメッセージログファイルに出力されたメッセージを確認して対処してください。
-
リターンコードが8の場合
開始処理が異常終了しました。HADBサーバの開始処理中にエラーが発生しています。表示されたメッセージ,またはメッセージログファイルに出力されたメッセージを確認して対処してください。