6.3.9 adbdbstatusコマンド実行時のメモリ所要量の求め方
adbdbstatusコマンドを実行する場合,HADBサーバは次に示すメモリを使用します。各メモリの所要量を求めてください。
- ■共有メモリ
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プロセス共通メモリ(PROC_DBSTATUSSZ)
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リアルスレッド固有メモリ(RTHD_DBSTATUSSZ)
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それぞれのメモリ所要量の計算式を次に示します。
(1) プロセス共通メモリの所要量の求め方(adbdbstatusコマンド実行時)
adbdbstatusコマンド実行時のプロセス共通メモリ(PROC_DBSTATUSSZ)の所要量は,次に示す計算式から求めてください。
- 計算式(単位:キロバイト)
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PROC_DBSTATUSSZ= Σ(PROC_MNG)※
- 注※
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複数のadbdbstatusコマンドを同時に実行する場合は,各adbdbstatusコマンドが使用するメモリ所要量を求めてください。そして,それぞれで求めたメモリ所要量を合計してください。
変数の説明
- PROC_MNG
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データベース状態解析管理で使用するプロセス共通メモリ
- 計算式(単位:キロバイト)
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PROC_MNG= 1,353+DICINF+DBINF+ARCINF※1+PROC_AUDINFSZ※2
- 注※1
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adbdbstatusコマンドの-cオプションに,archivechunkを指定した場合に加算してください。
- 注※2
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監査証跡機能が有効な場合に加算してください。
- DICINF
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定義情報を管理するメモリ
- 計算式(単位:キロバイト)
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dbarea_num
データ用DBエリアの数
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table_num
ユーザが定義した実表の数
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arctable_num
ユーザが定義した実表のうち,アーカイブマルチチャンク表の数
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index_num
ユーザが定義したインデクスの数
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- DBINF
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データベース情報を管理するメモリ
- 計算式(単位:キロバイト)
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file_num
解析対象のDBエリア,および解析対象の実表やインデクスを格納するDBエリアのうち,最も多いDBエリアファイルの数
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chunk_num
解析対象の実表やインデクスに作成されたチャンクのうち,最も多いチャンクの数
「付録C.9 システム表の検索」の「(10) 作成されたチャンクの数を調べる場合」を参照して求めてください。
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uthd_num
サーバ定義adb_sys_uthd_numオペランドの指定値
adbdbstatusコマンドの-d reorginfoオプションを指定しない場合は,0としてください。
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- ARCINF
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アーカイブマルチチャンク表を管理するメモリ
計算式(単位:キロバイト)
- col_num
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処理対象表の列数
- max_rowsz
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最大行長(単位:バイト)
最大行長については,「5.8.2 行の種別ごとの格納ページ数の求め方」の「(1) 基本行用ページ数(変数BP(i))の求め方」の行長ROWSZの計算式を基に求めてください。
- idx_num
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処理対象表に定義されたインデクス数
- PROC_AUDINFSZ
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「6.3.3 HADBサーバ開始時のメモリ所要量の求め方」の「(3) プロセス共通メモリの所要量の求め方(HADBサーバ開始時)」の「(t) 変数AUDINFの求め方」にある変数PROC_AUDINFSZを参照して求めてください。
(2) リアルスレッド固有メモリの所要量の求め方(adbdbstatusコマンド実行時)
adbdbstatusコマンド実行時のリアルスレッド固有メモリ(RTHD_DBSTATUSSZ)の所要量は,次に示す計算式から求めてください。
- 計算式(単位:キロバイト)
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RTHD_DBSTATUSSZ= 3+CHUNKINF
変数の説明
- CHUNKINF
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処理対象表のチャンク情報
計算式(単位:キロバイト)
CHUNKINF=↑(32+32×chunk_num)÷1,024↑
- chunk_num
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処理対象表,または処理対象表のインデクスに作成されるチャンク数のうち,最大値を代入してください。