Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


22.1.2 データベースの回復方法(クラウドストレージ機能を使用している場合)

バックアップを使用したデータベースの回復手順を説明します。

メモ

データベースの回復をする前に,「10.3.2 バックアップからの回復方法」の内容も確認してください。

手順

  1. HADBサーバを正常終了する

    adbstop
  2. バックアップを使用してデータベースを回復する

    EBS内のファイルと,Amazon S3内のS3オブジェクトを回復してください。

    EBS内のファイルを回復する場合

    • EBSスナップショットでバックアップを取得した場合

      EBSスナップショットを使用してEBSを復元してください。復元方法については,AWSのドキュメントのスナップショットからのAmazon EBSボリュームの復元およびAmazon EBSボリュームの初期化を参照してください。

    • バックアップ対象ファイルをコピーした場合

      コピーしたファイルを元の位置に戻してください。

    Amazon S3内のS3オブジェクトを回復する場合

    • AWS Backupでバックアップを取得した場合

      S3バケット内の全S3オブジェクトを削除して,S3バケットを空にしてください。S3バケットを空にする方法については,AWSのドキュメントのバケットを空にするを参照してください。

      次に,AWS Backupで取得したバックアップを使用して,S3オブジェクトを復元してください。復元方法については,AWSのドキュメントのS3データの復元を参照してください。

    • オブジェクトのレプリケーションを使用してバックアップを取得した場合

      オブジェクトのレプリケーションでコピーしたS3オブジェクトの格納先のS3バケット名とリージョン名を,サーバ定義のadb_sys_cld_aws_bucketオペランドとadb_sys_cld_aws_regionオペランドに指定してください。

  3. HADBサーバを開始する

    adbstart
  4. HADBサーバの稼働モードを変更する

    HADBサーバの稼働モードを静止モードにした状態でバックアップを取得した場合,データベースを回復したあとにHADBサーバを開始すると,HADBサーバの稼働モードは静止モードになります。この場合,必要に応じてadbchgsrvmodeコマンドを実行し,HADBサーバの稼働モードをデータベースを回復する前の状態に戻してください。

    adbchgsrvmode --normal

    上記は,稼働モードを通常モードに戻す場合の例です。