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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


2.10.2 WAITモードおよび検知モード

WAITモードおよび検知モードについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) WAITモード

WAITモードには,WAITとNOWAITの2種類があります。排他資源が競合した場合,WAITモードによって次のように排他制御が変わります。

(2) 検知モード

検知モードには,後発検知と検知なしの2種類があります。排他資源が競合した場合,検知モードによって次のように排他制御が変わります。

排他資源が競合する場合の排他制御を次の表に示します。

表2‒14 排他資源が競合する場合の排他制御

先発の処理の検知モード

後発の処理の検知モードとWAITモード

検知なし

後発検知

WAIT

NOWAIT

WAIT

NOWAIT

検知なし

後発待機

後発エラー

後発待機

後発エラー

後発検知

先発へ通知,かつ後発待機

先発へ通知,かつ後発待機

(凡例)
  • 後発待機

    先発の処理が確保した排他資源を確保できるまで後発の処理が待ち状態になります。

  • 後発エラー

    後発の処理がエラーになります。

  • 先発へ通知,かつ後発待機

    先発の処理に後発の処理がきたことを通知し,先発の処理が確保した排他資源を確保できるまで後発の処理は待ち状態になります。

注※

先発の処理が後発検知の場合,後発の処理がNOWAITであっても,先発の処理が確保した排他資源を確保できるまで後発の処理は待ち状態になります。