Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


16.13 統計情報の運用(マルチノード機能の使用時)

マルチノード機能を使用している場合,統計情報はノードごとに管理されます。そのため,統計情報を出力したいノードでadbstatコマンドを実行してください。

また,トランザクションを実行するノードをシステムが自動的に決定することがあります。そのため,コネクションの稼働情報,またはSQL文の統計情報を出力する場合は,adbstatコマンドを実行したノードで実行されたトランザクションの情報だけが出力されます。

トランザクションを実行するノードについては,「16.5.3 トランザクションを実行するノード」を参照してください。

統計情報の確認方法については,「10.10 統計解析の運用(HADBサーバの稼働情報の確認)」を参照してください。

■アクセスパスの統計情報を取得している場合

アクセスパスの統計情報はSQLトレース情報中に出力されます。マルチノード機能を使用している場合,SQLトレース情報はノードごとに管理されます。そのため,各ノードのSQLトレース情報には,自ノードで実行したトランザクションのSQL文の情報だけが出力されます。したがって,すべてのトランザクションのアクセスパスの統計情報を取得する場合は,全ノードでSQLトレース情報を取得するようにしてください。SQLトレース情報の取得方法については,「10.11.5 SQLトレース情報を出力するための準備」を参照してください。