Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


16.3.8 データベースの作成

マルチノード機能を使用する場合のデータベースの作成手順を説明します。

〈この項の構成〉

(1) データベース作成の手順

データベースの作成手順の流れを次に示します。

  1. ノード切り替え対象のファイルシステムを初期化する

  2. プライマリノードでデータベースを作成する

  3. セカンダリノードおよびワーカーノードでDBディレクトリを作成する

(2) ノード切り替え対象のファイルシステムの初期化

OSのコマンドを実行して,システムディレクトリ用のファイルシステムと,同義語辞書ファイルを格納するファイルシステムを初期化します。

システムディレクトリ用のファイルシステムの初期化

システムディレクトリ用のLVとして作成した/dev/vg_hadb/hadb_sysを,ext4のファイルシステムで初期化する場合の実行例を次に示します。

コマンドの実行例

mkfs -t ext4 /dev/vg_hadb/hadb_sys
同義語辞書ファイルを格納するファイルシステムの初期化

同義語辞書ファイルを格納するLVとして作成した/dev/vg_hadb02/hadb_syndictを,ext4のファイルシステムで初期化する場合の実行例を次に示します。

コマンドの実行例

mkfs -t ext4 /dev/vg_hadb02/hadb_syndict

同義語検索を行っていない場合は,同義語辞書ファイルを格納するファイルシステムの初期化は必要ありません。

(3) プライマリノードでのデータベースの作成

プライマリノードでデータベースを作成します。

まず,OSのmountコマンドをプライマリノードで実行し,$DBDIR/ADBSYSにシステムディレクトリ用のファイルシステムをマウントします。

次に,adbinitコマンドをプライマリノードで実行し,データベースを作成します。adbinitコマンドの初期設定オプションの指定例を次に示します。

■初期設定オプションの指定例(プライマリノード

最後に,adbinitコマンドの実行が完了したら,システムディレクトリ用のファイルシステムを$DBDIR/ADBSYSからアンマウントします。

(4) セカンダリノードおよびワーカーノードでのDBディレクトリの作成

adbinitコマンドをセカンダリノードおよびワーカーノードで実行します。プライマリノードで指定した初期設定オプションとは,次の点が異なります。

■初期設定オプションの指定例(セカンダリノードhadb02

■初期設定オプションの指定例(セカンダリノードhadb03

■初期設定オプションの指定例(ワーカーノードhadb04