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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


15.17.1 HADBサーバの再開始に掛かる処理時間が長い場合の対処方法

HADBサーバの再開始に掛かる処理時間が長い場合に実施することについて説明します。

■HADBサーバの再開始中に実施すること

adbstartコマンドを実行したあとで,HADBサーバの再開始に想定以上の時間が掛かっている場合は,KFAA81215-Iメッセージが出力されているかどうかを確認してください。KFAA81215-Iメッセージから,データベースの回復処理の進捗状況を確認できます。

KFAA81215-Iメッセージから,データベースの回復処理が完了して,後続の処理を再開できる時間を見積もってください。

なお,KFAA81215-Iメッセージは,サーバ定義のadb_log_rec_msg_intervalオペランドの指定値に従って,一定の間隔で出力されます。

■HADBサーバの再開始が完了したあとに実施すること

HADBサーバの再開始が完了したあとで,KFAA81211-Iメッセージが出力されているかどうかを確認してください。KFAA81211-Iメッセージから,トランザクションの回復処理の内容を確認できます。

KFAA81211-Iメッセージの出力内容から,コミット回数を増やすなど,1トランザクションの更新量を減らすことを検討してください。

なお,KFAA81211-Iメッセージは,サーバ定義のadb_log_rec_msg_intervalオペランドの指定値よりも,回復処理に時間が掛かったトランザクションが存在する場合に出力されます。

また,KFAA81211-Iメッセージに出力されたトランザクションIDから,対象のトランザクションで実行されたSQL文を特定できます。トランザクションIDをキーにして,SQLトレース情報の「SQL文の実行情報」に出力されたtran_idの値を確認してください。トランザクションIDとtran_idが一致するSQL文が,対象のトランザクションで実行されたSQL文です。SQL文の実行情報については,「10.11.2 SQLトレース情報に出力される情報」の「(2) SQL文の実行情報」を参照してください。

サーバ定義のadb_log_rec_msg_intervalオペランドについては,「7.2.3 システムログに関するオペランド(set形式)」のadb_log_rec_msg_intervalオペランドを参照してください。