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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


15.5.2 システムログファイルでトラブルが発生した場合の対処

システムログファイル(マスタログファイル,およびユーザログファイル)でトラブルが発生した場合,次に示すメッセージが出力されます。

上記のメッセージに出力されたシステムコールのリターンコードを確認しても発生したトラブルを解消できない場合,次に示す作業を行ってください。

作業手順
  1. HADBサーバを再度開始できるか確認する

    HADBサーバをadbstopコマンドで終了,およびadbstartコマンドで再度開始できるか確認してください。HADBサーバを再度開始すると,前回稼働時に利用されていたマスタログファイルの領域は初期化されます。そのため,マスタログファイルの容量不足が原因の場合,HADBサーバを再度開始することでトラブルを解消できます。

    HADBサーバを再度開始できない場合は,手順2.に進んでください。

  2. DBディレクトリが格納されているディスクの空き容量を確認する

    システムログファイルは,DBディレクトリ下($DBDIR/ADBSYS/ADBSLG)に格納されます。DBディレクトリが格納されているディスクの空き容量があるかどうかを確認してください。ディスクの空き容量がない場合,「15.3.3 DBエリアファイル以外のファイルの容量増加が原因の場合」に従って,ディスクの空き容量を確保してください。

    ディスクの空き容量が十分にある場合,手順3.に進んでください。

  3. システムログファイルが壊れているかを確認する

    ディスクの空き容量は十分にあるがトラブルを解消できない場合,システムログファイルが壊れているおそれがあります。システムログファイルにアクセスしてもエラーとなる場合はシステムログファイルが壊れているため,手順4.に進んでください。

  4. システムログファイルを回復する

    システムログファイルが壊れている場合,バックアップから回復する必要があります。「10.3.1 バックアップの取得方法」に従って取得したデータベースのバックアップがある場合は,「10.3.2 バックアップからの回復方法」に従って,バックアップから回復してください。

    なお,データベースのバックアップを取得していない場合,システムログファイルを回復できないため,データベースを再作成する必要があります。