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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


12.10.2 コマンドの実行時に出力される監査証跡についての留意事項

〈この項の構成〉

(1) HADBサーバに接続するコマンドを実行したときに出力される監査証跡

HADBサーバに接続するコマンドを実行した場合,コマンドについての監査証跡以外に,次のイベントの監査証跡が出力されます。

HADBサーバに接続するコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスコマンドの一覧を参照してください。

(2) adbcancelコマンドを実行した場合の留意事項

HADBサーバに接続するコマンドに対してadbcancelコマンドを実行したタイミングや,HADBサーバに接続するコマンドの実行中にHADBサーバが通信エラーを検知したタイミングによっては,監査証跡に出力される情報とコマンドの戻り値が次の表に示すようになります。

表12‒27 監査証跡に出力される情報とコマンドの戻り値

adbcancelコマンドを実行したタイミング,またはHADBサーバが通信エラーを検知したタイミング

HADBサーバへの接続についての監査証跡

コマンドについての監査証跡

HADBサーバからの切り離しについての監査証跡

コマンドの戻り値

HADBサーバへの接続とコマンドの処理の間

「成功」で出力される

出力されない

「発生」で出力される

エラー

コマンドの処理とHADBサーバからの切り離しの間

「成功」で出力される

コマンドの処理が成功している場合は,「成功」で出力される

「発生」で出力される

エラー

注※

イベント結果に「発生」が出力された場合,HADBサーバからの切り離し自体は完了しています。「発生」が出力された原因については,メッセージログを参照してください。

(3) adbaudittrailコマンドを実行した場合の留意事項

(4) adbconvertaudittrailfileコマンドを実行した場合の留意事項

マルチノード機能の使用時にadbconvertaudittrailfileコマンドを実行した場合,監査証跡は次の表に示すノードに出力されます。

表12‒29 adbconvertaudittrailfileコマンドの実行時に監査証跡が出力されるノード

監査証跡の出力先ノード

HADBサーバへの接続についての監査証跡

adbconvertaudittrailfileコマンドについての監査証跡

HADBサーバからの切り離しについての監査証跡

プライマリノード

コマンドを実行したノード

プライマリノード

注※

プライマリノードで実行した場合,CLIENT_IP_ADDRESSCLIENT_PORT_NUMBERにはNULLが出力されます。セカンダリノードまたはワーカーノードで実行した場合,CLIENT_IP_ADDRESSCLIENT_PORT_NUMBERには,adbconvertaudittrailfileコマンドがプライマリノードのHADBサーバに接続するときに使用したIPアドレスとポート番号が出力されます。CLIENT_IP_ADDRESSCLIENT_PORT_NUMBERは,監査証跡を検索するときの表関数導出表の列名です。詳細については,「12.9.2 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」を参照してください。