11.12.1 ローカル作業表用バッファを変更する方法
HADBサーバの稼働中に,ローカル作業表用バッファのページ数を変更する方法について説明します。
サーバ定義adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドで指定したローカル作業表用バッファのページ数は,adbmodbuffコマンドで変更できます。
ローカル作業表用バッファのページ数を,adbmodbuffコマンドで変更する方法を次に示します。
手順
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サーバ定義adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドの指定値を確認する
サーバ定義adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドで指定したローカル作業表用バッファのページ数を,adbls -d lbufコマンドで確認してください。
adbls -d lbufコマンドの実行例を次に示します。
コマンドの指定例
adbls -d lbuf
adbls -d lbufコマンドを実行すると,次のような出力結果が表示されます。
実行したコマンドの出力結果の例
CNUMBER PAGE_SIZE PAGE_NUM 0 256 128 S 1 256 128 S
サーバ定義adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドで指定したローカル作業表用バッファのページ数は,CNUMBERが0の行にあるPAGE_NUMに出力された内容になります。
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ローカル作業表用バッファのページ数を変更する
手順1.で確認した内容を踏まえて,サーバ定義adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドで指定したローカル作業表用バッファのページ数を,adbmodbuffコマンドで変更してください。
これで,HADBサーバの稼働中に,サーバ定義adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドで指定したローカル作業表用バッファのページ数を変更できます。
なお,adbmodbuffコマンドで変更した内容は,HADBサーバ終了時に失われます。変更した内容を次回起動時も引き継ぐ場合は,変更した内容をサーバ定義に反映してください。サーバ定義の変更方法については,「8.5.2 サーバ定義の変更方法」を参照してください。
また,次に該当する場合は,ローカル作業表用バッファのページ数をadbmodbuffコマンドで変更できません。
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クライアント定義adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドを指定した場合
サーバ定義よりもクライアント定義の指定値が優先されるため,adbmodbuffコマンドを実行しても,使用されるローカル作業表用バッファのページ数を変更できません。
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エクスポートオプションadb_export_wrktbl_blk_numを指定した場合
サーバ定義よりもエクスポートオプションの指定値が優先されるため,adbmodbuffコマンドを実行しても,使用されるローカル作業表用バッファのページ数を変更できません。
- メモ
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サーバ定義adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドについては,「7.2.2 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドを参照してください。
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adbmodbuffコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbmodbuff(バッファの変更)を参照してください。
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adbls -d lbufコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbls -d lbuf(ローカル作業表用バッファの情報表示)を参照してください。
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