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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


11.8.3 HADBユーザに付与したアクセス権限を取り消す方法

HADBユーザに付与したアクセス権限を取り消すには,REVOKE文を実行します。

重要

アクセス権限を付与したHADBユーザだけが,そのアクセス権限を取り消すことができます。

HADBユーザに付与したアクセス権限を取り消す方法を,例を使って説明します。

例題1

HADBユーザADBUSER01に付与した,表A.T1に対するSELECT権限を取り消します。

REVOKE SELECT ON "A"."T1" FROM "ADBUSER01"
例題2

HADBユーザADBUSER01に付与した,表A.T1に対する全種類のアクセス権限を取り消します。

REVOKE ALL PRIVILEGES ON "A"."T1" FROM "ADBUSER01" RESTRICT

上記の例の場合,RESTRICTを指定しているため,次のどれかの条件を満たしているときは,REVOKE文がエラーになります。

  • ADBUSER01が,表A.T1を基表としたビュー表を定義している場合

  • ADBUSER01が,表A.T1に対するアクセス権限をほかのHADBユーザに付与している場合(ADBUSER01が持っている表A.T1に対するアクセス権限に依存権限がある場合)

  • ADBUSER01が,表A.T1を被参照表にして定義した参照制約がある場合

例題3

GRANT文のPUBLIC指定で全HADBユーザに許可した,表A.T1に対するSELECT権限の許可を取り消します。

REVOKE SELECT ON "A"."T1" FROM PUBLIC

REVOKE文については,マニュアルHADB SQLリファレンス定義系SQLREVOKE(権限の取り消し)を参照してください。

重要
  • 取り消したアクセス権限に依存権限がある場合,依存権限も一緒に取り消されます。詳細については,「2.7.5 アクセス権限」の「(4) アクセス権限の取り消し」を参照してください。

  • ビュー表の基表に対するSELECT権限が取り消された場合,その基表に依存するビュー表が無効化されます。また,付与権付きのSELECT権限が取り消された場合,その付与権を使用して付与されたSELECT権限も取り消されます。それに伴いビュー表が無効化されることがあります。詳細については,「2.7.6 ビュー表に対するアクセス権限」を参照してください。

  • 表に対するREFERENCES権限が取り消された場合,そのREFERENCES権限を使用して定義した参照制約が削除されます。