11.5 コスト情報の収集
コスト情報は,データを効率良く検索するために,adbgetcstコマンドを使用して実表,B-treeインデクスおよびテキストインデクスから収集した検索方法に関する情報のことです。収集したコスト情報は,システム表に格納され,検索処理時に利用されます。
adbgetcstコマンドを使用して,コスト情報を収集するタイミングについて説明します。
- ■コスト情報を収集するタイミング
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次に示す作業を実行したら,コスト情報を収集することを推奨します。
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adbimportコマンドを実行して実表にデータを格納した場合
作成モードおよび追加モードに関係なく,adbimportコマンドを使用して実表にデータを格納した場合は,コスト情報を収集することを推奨します。
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大量のデータを追加,更新または削除した場合
INSERT文,UPDATE文,およびDELETE文を使用して,大量のデータを追加,更新または削除した場合は,コスト情報を収集することを推奨します。
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adbidxrebuildコマンドを実行してインデクスを再作成した場合
adbidxrebuildコマンドを使用してB-treeインデクス,またはテキストインデクスを再作成した場合は,コスト情報を収集することを推奨します。
一度に大量のデータではなく,複数回に分けて少量のデータを追加,更新または削除した場合も,任意のタイミングでコスト情報を収集することを推奨します。
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なお,コスト情報を収集する場合,対象表のすべての行を検索するため,収集完了までに時間が掛かります。
adbgetcstコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbgetcst(コスト情報の収集)を参照してください。