Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


9.6 実表にデータをインポートする

実表を定義したあとに,adbimportコマンドで実表にデータをインポートします。

例題

店舗表(SHOPSLIST)にデータをインポートします。

手順

  1. HADB管理者のOSアカウントでOSにログインする

    HADB管理者がadbimportコマンドを実行するため,HADB管理者のOSアカウントでOSにログインする必要があります。

    ログイン済みの場合は,この操作は不要です。

  2. 入力データパスファイルを作成する

    /home/adbmanager/imp_data/imp1.csv
    /home/adbmanager/imp_data/imp2.csv

    入力データファイルのパスを指定した,入力データパスファイルを作成します。ここで作成した入力データファイルは,adbimportコマンドの入力情報になります。

    この例では,作成した入力データパスファイルを/home/adbmanager/imp_file/imp_data_path.txtに保存します。

  3. インポートオプションファイルを作成する

    set adb_import_errdata_file_name = "/home/adbmanager/imp_shopslist/errdata.csv"
    set adb_import_errdata_num = 500
    set adb_import_rthd_num = 2
    set adb_import_sort_buff_size = 2
                   :

    インポートオプションを指定した,インポートオプションファイルを作成します。ここで作成したインポートオプションファイルは,adbimportコマンドの入力情報になります。

    この例では,作成したインポートオプションファイルを/home/adbmanager/imp_file/imp_opt_file.txtに保存します。

    インポートオプションについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスadbimport(データのインポート)adbimportコマンドの指定形式インポートオプションの形式を参照してください。

  4. adbimportコマンドを実行して,店舗表(SHOPSLIST)にデータをインポートする

    adbimport -u ADBUSER02 -p '#HelloHADB_02' -k "'" -s , -g 10
              -w /home/adbmanager/tmp
              -z /home/adbmanager/imp_file/imp_opt_file.txt
              SHOPSLIST
              /home/adbmanager/imp_file/imp_data_path.txt
    -u

    adbimportコマンドを実行するHADBユーザの認可識別子を指定します。データインポートの対象表を所有しているHADBユーザの認可識別子を指定してください。

    -p

    adbimportコマンドを実行するHADBユーザのパスワードを指定します。

    -k

    入力データファイル中で使用している囲み文字を指定します。

    -s

    入力データファイル中で使用している区切り文字を指定します。

    -g

    データインポート処理の経過メッセージ(KFAA80205-I)の出力間隔を指定します。

    -w

    データインポート処理時に作成される作業用一時ファイルを格納するディレクトリを指定します。

    -z

    手順3.で作成したインポートオプションファイルの絶対パス名を指定します。

    SHOPSLIST

    データインポートの対象表を指定します。

    /home/adbmanager/imp_file/imp_data_path.txt

    手順2.で作成した入力データパスファイルの絶対パス名を指定します。