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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


6.3.12 adbmodareaコマンド実行時のメモリ所要量の求め方

adbmodareaコマンドを実行する場合,HADBサーバは次に示すメモリを使用します。各メモリの所要量を求めてください。

■共有メモリ
  • プロセス共通メモリ(PROC_MODASZ

  • リアルスレッド固有メモリ(RTHD_MODASZ

■プロセスメモリ
  • ヒープメモリ(MODA_MEM

〈この項の構成〉

(1) プロセス共通メモリの所要量の求め方(adbmodareaコマンド実行時)

adbmodareaコマンド実行時のプロセス共通メモリ(PROC_MODASZ)の所要量は,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)
PROC_MODASZMODA_ROWSMODA_CTLMODA_DBHPROC_AUDINFSZ+8
注※

監査証跡機能が有効な場合に加算してください。

変数の説明

(a) 変数MODA_ROWSの求め方

変数MODA_ROWSは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)
MODA_ROWS= ↑(256×row_cnt)÷1,024↑

変数の説明

row_cnt

ディクショナリ表SQL_DBAREASの行数

(b) 変数MODA_CTLの求め方

変数MODA_CTLは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)
MODA_CTL36,864MODA_REQ+↑((8×row_cnt)
    +(64×(bdev_num_newbdev_num_alloc))
    +(8×bdev_num_area)+(256×bdev_num_file))÷1,024↑

変数の説明

MODA_REQ

(2) リアルスレッド固有メモリの所要量の求め方(adbmodareaコマンド実行時)」の変数MODA_REQを参照してください。

row_cnt

ディクショナリ表SQL_DBAREASの行数

bdev_num_new

新規に割り当てるブロックスペシャルファイル数

bdev_num_alloc

割り当て済みのブロックスペシャルファイル数

bdev_num_area

ブロックスペシャルファイルを割り当てたDBエリア数

bdev_num_file

ブロックスペシャルファイルを割り当てたDBエリアのDBエリアファイル数の合計値

(c) 変数MODA_DBHの求め方

変数MODA_DBHは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

注※

複数のDBエリアを追加する場合,または複数のDBエリアを拡張する場合は,DBエリアごとに求めてください。そして,求めた値を合計してください。

変数の説明

add_dbarea_file_num

adbmodareaコマンドによるDBエリアの追加,およびDBエリアの拡張によって増加するDBエリアファイルの数

add_dbarea_file_num_all

既存のDBエリアファイルの数と,DBエリアの拡張によって増加するDBエリアファイルの数を合計した値

(2) リアルスレッド固有メモリの所要量の求め方(adbmodareaコマンド実行時)

adbmodareaコマンド実行時のリアルスレッド固有メモリ(RTHD_MODASZ)の所要量は,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

MODA_REQ

次に示す計算式から求めてください。

[図データ]

bdev_num_new

新規に割り当てるブロックスペシャルファイル数

(3) ヒープメモリの所要量の求め方(adbmodareaコマンド実行時)

adbmodareaコマンド実行時のヒープメモリ(MODA_MEM)の所要量は,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:メガバイト)

[図データ]

変数の説明

bdev_num_new

新規に割り当てるブロックスペシャルファイル数

重要

adbmodareaコマンドで,DBエリアの追加およびDBエリアの削除を実行した場合は,次に示すメモリ所要量が変化します。そのため,再見積もりしてください。