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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


5.5.1 レンジインデクスを定義する際の考慮点

〈この項の構成〉

(1) レンジインデクスを定義した方がよいケース

レンジインデクスを使用した検索では,レンジインデクスを定義した列の値域を基に検索データを絞り込みます。そのため,次に示すような場合にレンジインデクスを定義します。

(2) レンジインデクスを定義しない方がよいケース

次に示すような場合は,各セグメントの値域が広がるため,レンジインデクスを定義しても,セグメントのスキップの効果が期待できません。

なお,行を削除する場合は,セグメントの値域は広がりませんが,セグメント内に格納されているデータの値域に比べて,レンジインデクスの値域が広くなるため,レンジインデクスの効果が期待できません。

また,次に示すような場合は,各チャンクの値域が重複するため,レンジインデクスを定義しても,チャンクのスキップの効果が期待できません。

セグメントのスキップ,およびチャンクのスキップのどちらの効果も期待できない列には,レンジインデクスを定義しないようにしてください。検索性能が低下する原因になります。

(3) レンジインデクスを定義できない列

次に示す条件を満たす列にレンジインデクスは定義できません。