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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


5.2.8 列の既定値の設定(DEFAULT句)

データの追加や更新時に,決まった値を自動的に格納したい場合は,列の既定値の設定を検討してください。列の既定値とは,次のときに列に格納されるデフォルトの列値のことです。

列の既定値を設定する場合は,CREATE TABLE文でDEFAULT句を指定します。DEFAULT句については,マニュアルHADB SQLリファレンスDEFAULT句を参照してください。

メモ

DEFAULT句を省略した場合,ナル値が列の既定値になります。

DEFAULT句を指定して列の既定値を設定したときのデータの格納例を次の図に示します。

図5‒5 DEFAULT句を指定して列の既定値を設定したときのデータの格納例

[図データ]

[説明]
  1. PUR-NUM列にDEFAULT句を指定して,数データの0を列の既定値として定義します。

  2. PUR-DATE列にDEFAULT句を指定して,日付を列の既定値として定義します。CURRENT_DATEは,INSERT文またはUPDATE文が実行された日,またはadbimportコマンドが起動された日を列の既定値とする指定です。

  3. 挿入対象列にPUR-NUM列が省略されているため,PUR-NUM列には列の既定値(数データの0)が格納されます。

  4. 挿入値にDEFAULTが指定されているため,PUR-DATE列には列の既定値(INSERT文が実行された日)が格納されます。

列の既定値として設定できる値については,マニュアルHADB SQLリファレンスDEFAULT句を参照してください。