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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


4.3 メモリ所要量の事前見積もり

ここでは,「4.2 リソースの事前見積もり」で求めた値を基に,メモリ所要量を見積もる方法について説明します。HADBサーバが使用するメモリは,共有メモリおよびプロセスメモリです。共有メモリには次の4種類があります。

データベースを設計する前に,おおよそのメモリ所要量を把握したい場合,次項以降の計算式を利用してください。しかし,詳細なメモリ所要量は見積もれないため,あくまで目安としてください。

HADBサーバが使用するメモリ所要量は,次に示す処理のうち,どれを実行するかで大きく異なります。

■HADBサーバ開始後に実行する処理
  • 通常運用(データベースへの接続,SQL文の実行)を行う場合

  • adbimportコマンドを実行してデータインポートを行う場合

  • adbidxrebuildコマンドを実行してインデクスを再作成する場合

  • adbgetcstコマンドを実行してコスト情報を収集する場合

  • adbexportコマンドを実行してデータエクスポートを行う場合

  • adbmergechunkコマンドを実行して複数のチャンクをマージする場合

  • adbarchivechunkコマンドを実行してチャンクをアーカイブする場合

  • adbunarchivechunkコマンドを実行してチャンクのアーカイブ状態を解除する場合

そのため,それぞれの処理で使用するメモリの所要量を求めてください。求めたメモリ所要量のうち,最も大きい値をHADBサーバが使用するメモリ所要量として見積もってください。

なお,詳細なメモリ所要量を見積もる場合は,データベースの設計およびDBエリアの容量見積もりのあとで,「6.3 HADBサーバのメモリ所要量の見積もり」を参照してください。

〈この節の構成〉