2.19.7 マルチノード機能を使用する場合のシステム構成例
マルチノード機能を使用する場合のシステム構成例を次の図に示します。
[説明]
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各ノードに必要な製品
プライマリノードおよびセカンダリノードには,HADBサーバおよびHAモニタをインストールする必要があります。
ワーカーノードには,HADBサーバをインストールする必要があります。
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必要なネットワーク
マルチノード機能では,次に示す3つのネットワークを使用します。各ネットワークは物理的に分ける必要があります。
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クライアント−サーバ間ネットワーク
HADBクライアントと,プライマリノード,セカンダリノード,およびワーカーノードのHADBサーバ間の通信で使用するネットワークです。
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ノード間ネットワーク
各ノードのHADBサーバ間の通信,およびHAモニタの監視パスとして使用するネットワークです。
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リセットパス
HAモニタが障害を検知した際,障害が発生したノードの入出力をリセットするために使用するネットワークです。HAモニタの機能である系のリセットを使用する場合は,プライマリノードとセカンダリノード間でリセットパスが必要になります。
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プライマリノードおよびセカンダリノードに必要なハードウェア
系のリセットを使用する場合は,プライマリノードおよびセカンダリノードにSVPが必要になります。SVPとは障害管理プロセサのことです。障害管理プロセサとは,システム構成の設定やCPUの制御などができるハードウェアのことです。
監視パス,リセットパス,SVP,および障害管理プロセサの詳細については,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編の必要なハードウェアを参照してください。
- 重要
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HAモニタによる共有ディスクのデータ保護方法には,次のどちらかを選択する必要があります。
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系のリセット
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共有ディスクのSCSIリザーブ
推奨する方法は,系のリセットです。系のリセットを使用する場合は,プライマリノードおよびセカンダリノードのサーバマシンにSVPが搭載されている必要があります。
共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合は,SVPおよびリセットパスは必要ありません。プライマリノードおよびセカンダリノードのサーバマシンにSVPが搭載されていない場合は,共有ディスクのSCSIリザーブを選択してください。
系のリセットおよび共有ディスクのSCSIリザーブの詳細については,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編の系のリセットおよび共有ディスクのSCSIリザーブを参照してください。
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