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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


2.18.8 監査証跡機能で使用するディスクの準備

監査対象イベントの発生数によって,監査証跡の出力量が非常に多くなる可能性があります。その結果,監査証跡を出力するディスクに対する入出力が多く発生し,HADBサーバの処理性能に影響を及ぼすおそれがあります。そのため,監査証跡を出力する専用のディスク(監査証跡の出力先ディスク)を準備することを推奨します。また,そのディスクとは別に,監査証跡ファイルを保存しておくディスク(監査証跡の保存先ディスク,監査証跡の長期保存先ディスク)を準備することを推奨します。これら3つのディスクを準備して,監査証跡機能を運用することを推奨します。各ディスクの用途を次に説明します。

監査証跡機能の推奨運用の流れを次の図に示します。

図2‒66 監査証跡機能の推奨運用の流れ

[図データ]

上記の図の,監査証跡の長期保存先ディスクに保存している監査証跡ファイルは,参照頻度が少ないため,OSのgzipコマンドで圧縮することを推奨します。ディスク容量に応じてファイルの圧縮を検討してください。監査証跡の保存先ディスクに保存している監査証跡ファイルは,監査の際に参照するため,圧縮しないで保存しておくことを推奨します。

重要

監査証跡ファイルが圧縮されている状態であっても,ADB_AUDITREAD関数を指定したSELECT文で監査証跡を参照することができます。