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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


2.12.3 グループごとの接続数・処理リアルスレッド数の設定

クライアントグループ機能を適用すると,HADBクライアントおよびコマンドの接続数や処理リアルスレッド数について,使用できる上限値をグループごとに設定できます。また,最低限使用できる数もグループごとに設定できます。

〈この項の構成〉

(1) グループごとの接続数の設定

クライアントグループ機能で設定できる接続数の種別を,次に示します。

クライアントグループ機能の最大同時接続数と接続保証数の概要を,次の図に示します。

図2‒37 クライアントグループ機能の最大同時接続数と接続保証数の概要

[図データ]

[説明]

対象のグループは,設定した接続保証数までは,常に接続できます。例えば,クライアントグループ1は,接続保証数(15)までは常に接続できます。

HADBサーバの最大同時接続数(50)から,各グループで設定した接続保証数の合計(30)を除いた数が,接続数の自由利用枠(20)になります。

接続数の自由利用枠の範囲内で,すべてのHADBクライアントやコマンドは接続できます。グループの所属有無は関係ありません。

なお,グループに所属している場合,接続数の自由利用枠(20)が未使用なら,設定した最大同時接続数までは接続できます。例えば,クライアントグループ1は最大同時接続数が30のため,接続保証数(15)とは別に,追加で15まで接続できます。

また,グループに所属していない場合は,接続数の自由利用枠(20)が未使用なら,接続数の自由利用枠までは接続できます。

メモ

最大同時接続数の残り枠が少なくなったときに,警告メッセージKFAA40020-Wを出力する設定がグループごとにできます。

(2) グループごとの処理リアルスレッド数の設定

クライアントグループ機能で設定できる処理リアルスレッド数の種別を,次に示します。

クライアントグループ機能の使用できる処理リアルスレッドの最大数と保証数の概要を,次の図に示します。

図2‒38 クライアントグループ機能の使用できる処理リアルスレッドの最大数と保証数の概要

[図データ]

[説明]

対象のグループは,設定した使用できる処理リアルスレッドの保証数までは,常に処理リアルスレッドを使用できます。例えば,クライアントグループ1は,使用できる処理リアルスレッドの保証数(25)までは常に使用できます。

HADBサーバの処理リアルスレッド数(100)から,各グループで設定した使用できる処理リアルスレッドの保証数の合計(50)を除いた数が,処理リアルスレッド数の自由利用枠(50)になります。

処理リアルスレッド数の自由利用枠の範囲内で,すべてのHADBクライアントやコマンドは処理リアルスレッドを使用できます。グループの所属有無は関係ありません。

なお,グループに所属している場合,処理リアルスレッド数の自由利用枠(50)が未使用なら,設定した使用できる処理リアルスレッドの最大数までは使用できます。例えば,クライアントグループ1は使用できる処理リアルスレッドの最大数が40のため,使用できる処理リアルスレッドの保証数(25)とは別に,追加で15の処理リアルスレッドを使用できます。

また,グループに所属していない場合は,処理リアルスレッド数の自由利用枠(50)が未使用なら,処理リアルスレッド数の自由利用枠までは使用できます。