2.7.4 監査権限
監査権限とは,次に示す2つの権限の総称です。監査証跡機能を使用する場合に,監査権限が必要になります。監査証跡機能については,「2.18 監査証跡機能」を参照してください。
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監査管理権限
監査管理権限とは,監査証跡機能の運用を行う際に必要となる権限です。監査管理権限を持っていると,次の操作ができます。
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adbaudittrailコマンドによる監査証跡機能の操作
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CREATE AUDIT文による監査対象の定義
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DROP AUDIT文による監査対象定義の削除
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REVOKE文による監査権限の取り消し
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監査対象定義の情報の参照(SQL_AUDITSの検索)
- 重要
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同一のHADBユーザが,監査管理権限とDBA権限の両方を持つことはできません。
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監査参照権限
監査参照権限とは,監査証跡を参照する際に必要となる権限です。監査参照権限を持っていると,次の操作ができます。
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ADB_AUDITREAD関数を使用した監査証跡の参照
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adbconvertaudittrailfileコマンドによる監査証跡ファイルの変換
- メモ
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ADB_AUDITREAD関数とは,出力された監査証跡をHADBサーバが検索できる表形式のデータ集合に変換する関数です。SELECT文にADB_AUDITREAD関数を指定することで,監査証跡を参照できます。
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