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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


2.2.2 シングルチャンク表とマルチチャンク表

実表には,シングルチャンク表とマルチチャンク表があり,それぞれ使用できる機能が異なります。ここでは,シングルチャンク表とマルチチャンク表の説明と,各表で使用できる機能について説明します。

〈この項の構成〉

(1) シングルチャンク表とは

シングルチャンク表とは,1表に1つのチャンクだけを作成できる実表のことです。シングルチャンク表の場合,バックグラウンドインポート機能を使用することができません。

チャンクおよびバックグラウンドインポート機能については,「2.14 バックグラウンドインポート機能」を参照してください。

(2) マルチチャンク表とは

マルチチャンク表とは,1表に複数のチャンクを作成できる実表のことです。マルチチャンク表の場合,バックグラウンドインポート機能を使用できます。

また,マルチチャンク表には,レギュラーマルチチャンク表とアーカイブマルチチャンク表の2種類があります。

チャンクアーカイブ機能については,「2.15 チャンクアーカイブ機能(チャンク内のデータの圧縮)」を参照してください。

重要

シングルチャンク表とマルチチャンク表で,使用できる機能が異なります。関係を次の表に示します。

表2‒1 実表の種類と使用できる機能の関係

実表の種類

使用できる機能

バックグラウンドインポート機能

チャンクアーカイブ機能

シングルチャンク表

×

×

マルチチャンク表

レギュラーマルチチャンク表

×

アーカイブマルチチャンク表

(凡例)

○:使用できます。

×:使用できません。

(3) ローストア表およびカラムストア表との関係

表を設計する際は,表をローストア表とカラムストア表のどちらにするかを最初に決めます。そのあとに,表をシングルチャンク表とマルチチャンク表(レギュラーマルチチャンク表またはアーカイブマルチチャンク表)のどちらにするかを決めます。ただし,表をカラムストア表とする場合は,その表をアーカイブマルチチャンク表にすることはできません。

ローストア表およびカラムストア表と,シングルチャンク表およびマルチチャンク表の関係を次の表に示します。

表2‒2 ローストア表およびカラムストア表と,シングルチャンク表およびマルチチャンク表の関係

実表の種類

実表の種類

シングルチャンク表

マルチチャンク表

レギュラーマルチチャンク表

アーカイブマルチチャンク表

ローストア表

カラムストア表

×

(凡例)

○:この種類の表を定義できます。

×:この種類の表を定義できません。