6.2.1 ハイブリッド方式の場合のシンクポイントダンプ取得処理
ハイブリッド方式の場合,リモートサイトでもシンクポイントからデータベースの回復ができるように,シンクポイントダンプの取得時にシンクポイントダンプを取得するサーバが使用する全ペア論理ボリュームグループの更新データの同期を取ります。しかし,RDエリアを作成しているペア論理ボリュームグループで更新コピー障害が発生し,保護モードがdataで,ペア論理ボリュームグループのステータスがPAIR以外になった場合,全ペア論理ボリュームグループの更新データの同期を取れないため,シンクポイントダンプの取得処理を中止し,KFPS02178-Eメッセージを出力します。
ハイブリッド方式の場合のシンクポイントダンプ取得処理を次の表に示します。
保護 モード |
RDエリアを作成しているペア論理ボリュームグループのステータス |
メインサイトのシンクポイントダンプの取得 |
メインサイトのシンクポイントダンプ取得後のサイトの切り替え |
---|---|---|---|
data |
PAIR |
有効化完了 |
データの不整合はなく,サイトの切り替えができます。 |
PAIR以外 |
取得を中止 |
||
never |
PAIR |
有効化完了 |
|
PAIR以外 |
正常開始はデータ不整合が発生するため,サイトの切り替えを禁止します。再開始ではHiRDBを開始できないため,サイトの切り替えができません。 |