19.4.2 オプションの説明
- 〈この項の構成〉
(1) -m〔ホスト名:〕マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名
〜<識別子:パス名>
マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名を指定します。マスタディレクトリ用RDエリアがあるホストの名称とパス名をコロン(:)で結んで指定してください。システム共通定義のpd_master_file_nameオペランドに指定した名称を指定します。
(例)-m host01:/hirdb_s/rdarea/rdmast
- <規則>
-
-
データベース回復ユティリティを実行したサーバマシン(pdrstrコマンドを入力したサーバマシン)にマスタディレクトリ用RDエリアがある場合は,ホスト名を省略できます。この場合は,パス名だけを指定します。
-
ホスト名を指定する場合は,システム定義のpdunitオペランドの-xオプションで指定したホスト名を指定してください。
-
系切り替え機能を使用している場合は,必ず現用系のホスト名を指定してください。
-
(2) -b {〔ホスト名:〕バックアップファイル名〔,バックアップファイル名〕…|〔ホスト名:〕装置記号名〔,装置記号名〕|〔ホスト名:〕装置グループ名|〔ホスト名:〕ポリシー名}
〜<識別子:パス名>((-k i指定時は167文字以内))
バックアップファイル名,又はNetBackupのポリシー名を指定します。
-
バックアップファイル名,装置記号名,又は装置グループ名を指定する場合
バックアップファイルがあるホストの名称と,バックアップファイル名,装置記号名,又は装置グループ名をコロン(:)で結んで指定します。バックアップファイル名はパス名で,装置記号名及び装置グループ名は識別子で指定してください。
(例)-b host01:/usr/pdcopy/backup01
-
NetBackupを使用する場合は,NetBackupクライアントがあるホストの名称とポリシー名をコロンで結んで指定します。
(例)-b host01:POLICY01
- <規則>
-
-
データベース回復ユティリティを実行したサーバマシン(pdrstrコマンドを入力したサーバマシン)にバックアップファイルがある場合は,ホスト名を省略できます。この場合,パス名だけを指定します。
-
ホスト名を指定する場合は,システム定義のpdunitオペランドの-xオプションで指定したホスト名を指定してください。
-
データベース回復ユティリティを実行したサーバマシン(pdrstrコマンドを入力したサーバマシン)にNetBackupクライアントがある場合は,ホスト名を省略できます。
-
系切り替え機能を使用している場合は,必ず現用系のホスト名を指定してください。ただし,実際のバックアップファイル又はNetBackupクライアントは,実行系になければなりません。
-
ログポイント情報ファイルの再作成の場合は,バックアップファイルが複数ファイル又は複数ボリュームの場合でも,先頭ファイル又は先頭ボリュームだけを指定します(複数ファイル又は複数ボリュームが指定されても先頭のものだけ参照します)。
-
RDエリア単位に個々に取得したバックアップファイルを,複数個同時に指定すると,最初のバックアップファイルだけ認識されます。2個目以降のバックアップファイルは認識されません。
-
-bオプションに,-M s指定で取得したバックアップファイルを指定した場合は,必ず-l,-L又は-dオプションを指定してください。
-
-bオプションは-kオプションと次に示す関係があります。
-kオプションの指定
指定できるバックアップファイル名
-k u
通常ファイル名,又はMTのスペシャルファイル名が指定できます。バックアップの取得時,一つのバックアップファイルが複数のファイルにわたって取得された場合,バックアップを構成するすべてのファイル名を作成順に指定してください。
-k i
"HiRDBファイルシステム領域名/HiRDBファイル名"で指定します。バックアップの取得時,一つのバックアップファイルが複数のファイルにわたって取得された場合,バックアップを構成するすべてのファイル名を作成順に指定してください。また,HiRDBファイルシステム名までは大文字,小文字の区別はしませんが,HiRDBファイル名の大文字,小文字の区別はします。
-k e
MTのスペシャルファイル名を指定します。
-k m
MTguideが管理する装置記号名,又は装置グループ名を指定します。装置記号名は,二つまで指定できます。ただし,指定されたものが装置記号名か,又は装置グループ名かのチェックはしません。
-k n
pdcopyで取得したNetBackupのポリシー名を指定します。ホスト名には,NetBackupクライアントがあり,HiRDBがあるホスト名を指定してください。HiRDBが取り出すNetBackupのバックアップは最新のものだけです。
-
バックアップは,pdcopyコマンドを実行してコマンドの戻り値が0又は4で取得したバックアップを指定してください。
-
(3) -l 〔ホスト名:〕アンロードログファイル名〔,アンロードログファイル名〕…
〜<識別子:パス名>
バックアップファイルの取得時点以降のアンロードログファイルの名称を指定します。アンロードログファイルがあるホストの名称とパス名をコロン(:)で結んで指定してください。
(例)-l host01:/usr/pdlogunld/unld01
- <規則>
-
-
-lオプションを指定する場合は,-L,-c,及び-dオプションは指定できません。
-
データベース回復ユティリティを実行したサーバマシン(pdrstrコマンドを入力したサーバマシン)にアンロードログファイルがある場合は,ホスト名を省略できます。この場合,パス名だけを指定します。
-
系切り替え機能を使用している場合は,必ず現用系のホスト名を指定してください。ただし,実際のアンロードログファイルは実行系になければなりません。
-
アンロードログファイルを通常ファイルで作成した場合,アンロードログファイル名には通常ファイルのファイル名を指定してください。また,アンロードログファイルをHiRDBファイルで作成した場合は,アンロードログファイル名には"HiRDBファイルシステム領域名/HiRDBファイル名"を指定してください。このとき,"HiRDBファイルシステム領域名/HiRDBファイル名"は167文字以内にしてください。
-
- <注意事項>
-
-
アンロードログファイルが複数ある場合,世代の古いものから順にアンロードログファイルの数だけ指定する必要があります。ただし,ホスト名は先頭に1回だけ指定してください。すなわち,すべてのアンロードログファイルは同一ホストになければなりません。
-
アンロードログファイルを使用して回復する場合,必要なアンロードログファイルをすべて指定する必要があります。必要なアンロードログファイルが足りない場合,メッセージ(KFPR16203-E,KFPR16301-E)が出力され,エラー終了します。
-
(4) -L
アンロードレスシステムログ運用の場合に指定します。この指定をすると,システムログファイルが入力情報になり,データベースを回復します。
- <規則>
-
-
このオプションを指定した場合,-bオプションでバックアップファイル名を指定する必要があります。このバックアップファイルは,pdcopyコマンドで-zオプションを指定したファイルでなければなりません。
-
このオプションを指定する場合は,-l,-c,及び-dオプションは指定できません。
-
(5) -d 〔ホスト名:〕アンロードログファイル格納ディレクトリ名〔,アンロードログファイル格納ディレクトリ名〕…
〜<識別子:パス名>
回復に必要なすべてのアンロードログファイルが格納されているディレクトリ名を指定します。アンロードログファイルがあるホストの名称とパス名をコロン(:)で結んで指定してください。
- <適用基準>
-
回復に必要なアンロードログファイルの個数が多い場合に使用します(例えば,1回のpdrstr実行のコマンドラインに,すべてのアンロードログファイルを指定できないときなど)。
- <規則>
-
-
アンロードログファイル格納ディレクトリ名とディレクトリ下のファイル名を組み合わせたパス名の長さが,1,023バイトを超えないようにしてください。また,指定できるディレクトリ数は,最大128個です。
-
ディレクトリの直下には,アンロードログファイル以外のファイルは格納してないでください。アンロードログファイル以外のファイルがある場合,そのファイルは無視されます。
-
このオプションは,-l及び-Lオプションと組み合わせて指定できません。
-
このオプションを指定した場合,アンロードログファイルを作成順(システムログ割り当て時刻順)に入力するため,マシンの時刻を変更する前後に作成したアンロードログファイルを同一ディレクトリ下に混在させないでください。
-
このオプションにHiRDBファイルシステム領域は指定できません。
-
指定したディレクトリ下のアンロードログファイルの入力開始位置(入力対象になるアンロードログファイル)は,バックアップ取得時のバックアップ取得モード,及び回復時のオプションの指定によって変わります。アンロードログファイルの入力開始位置を次に示します。
条件
アンロードログファイルの入力開始位置
更新可能モード(pdcopy -M s)で取得したバックアップファイルを使用する場合
ディレクトリ下のすべてのアンロードログファイルが入力対象となります。
参照可能モード(pdcopy -M r)のバックアップファイル,又は参照・更新不可能モード(pdcopy -M x)のバックアップファイルを使用する場合
バックアップ取得時刻以降にアンロードしたファイルをすべて入力対象とします。
上記入力対象のうち,バックアップ取得時に既に現用でないシステムログファイルを,バックアップ取得後にアンロードする運用の場合は,回復時にそのファイルをディレクトリから除外してください。
なお,時刻がマシン間で異なっていることによって,バックアップ取得開始時刻よりも前に入力が必要なアンロードログファイルがある場合は,-Tオプションで回復開始時刻を指定してください。指定する時刻は,バックアップ出力先ホストと回復対象ホストとの時間差で求めてください。
バックアップ取得時,及び回復時に-qオプションを指定していて,バックアップ取得時と回復時で-qオプションに指定している世代番号が一致していない場合
ディレクトリ下のすべてのアンロードログファイルが入力対象となります。
回復時に-x cを指定している場合
バックアップファイルを使用しないで,アンロードログファイルだけを使用してRDエリアを回復する場合
ディレクトリ下のすべてのアンロードログファイルが入力対象となります。
回復時に-Tオプションで回復開始時刻を指定している場合
回復開始時刻以降のアンロードログファイルが入力対象となります。
インメモリRDエリアを回復する場合
-
インメモリRDエリアのバックアップとアンロードログファイルを使用して回復する場合
インメモリデータバッファとインメモリRDエリアの同期を取った時刻以降にアンロードしたファイルをすべて入力対象とします。
インメモリRDエリアが複数ある場合,その中で同期を取った時刻が一番古い時刻以降にアンロードログしたファイルが入力対象となります。
例えば,バックアップファイル中にRDエリアRD01,RD02のバックアップがあり,RD01の同期時刻が2007年12月15日13時45分23秒で,RD02の同期時刻が同じ日の14時5分55秒の場合,2007年12月15日13時45分23秒以降にアンロードしたファイルが入力対象となります。
上記入力対象のうち,上記の同期化時に既に現用でないシステムログファイルを同期後にアンロードする運用の場合は,回復時にそのファイルをディレクトリから除外してください。
-
バックアップファイルを使用しないで,アンロードログファイルだけを使用して回復する場合
前記と同じです。
-
インメモリRDエリアとそうでないRDエリアを一緒に回復する場合
ディレクトリ下のすべてのアンロードログファイルが入力対象となります。
-
-
指定したディレクトリに,ログレスモード又は更新前ログ取得モードでUAPやユティリティを実行したときのアンロードログファイルがあるとエラーになります。この場合,ログレスモード又は更新前ログ取得モードでの実行以降に取得したバックアップ開始時刻を-Tオプションに指定して,ログレスモード又は更新前ログ取得モードのシステムログを除外する必要があります。
-
(6) -p 処理結果出力ファイル名
〜<パス名>
データベース回復ユティリティの処理結果を出力するファイル名を指定します。
(例)-p /usr/pdrstr/list01
- <規則>
-
-
データベース回復ユティリティを実行したサーバマシン(pdrstrコマンドを入力したサーバマシン)のパス名を指定します。
-
このオプションを省略した場合,データベース回復ユティリティを実行したサーバマシンの次に示すディレクトリに処理結果出力ファイルを作成します。
-pオプションの指定
システム定義のpd_tmp_directoryオペランドの指定
あり
なし
環境変数TMPDIR※の指定
あり
なし
あり
-pオプションに指定したディレクトリ
なし
pd_tmp_directoryに指定したディレクトリ
TMPDIRに指定したディレクトリ
/tmpディレクトリ
出力先はKFPR26222-Iメッセージに表示されます。
-
このオプションの指定に関係なくエラーメッセージはシステムログファイル及び標準出力に,最終処理結果は標準出力に出力されます。ただし,システムログファイルと標準出力に出力されるメッセージの順序は必ずしも同じではありません。
-
(7) -w ソート用ワークディレクトリ名
〜<パス名>
-lオプション,-Lオプション,及び-dオプションを指定した場合に,一時ファイルを作成するディレクトリの名称を指定します。回復対象のRDエリアが複数のサーバマシンにある場合,指定したディレクトリが各サーバマシンになければなりません。省略した場合,次のディレクトリが仮定されます。
-wオプションの指定 |
システム定義のpd_tmp_directoryオペランドの指定 |
||
---|---|---|---|
あり |
なし |
||
環境変数TMPDIR※の指定 |
|||
あり |
なし |
||
あり |
-wオプションに指定したディレクトリ |
||
なし |
pd_tmp_directoryに指定したディレクトリ |
TMPDIRに指定したディレクトリ |
/tmpディレクトリ |
ソート用ワークディレクトリ下の空き領域は,次の値以上にする必要があります。
a+(a÷130×36)
a:max{min(入力ログ総容量,1536000000),シンクポイントの最大間隔出力ログ量}(単位はバイト)
- 入力ログ総容量:
-
pdrstr実行時に指定するアンロードログファイル,又はシステムログファイルの総容量です。
- シンクポイントの最大間隔出力ログ量:
-
前回のシンクポイントから新たに取得されるシンクポイントまでに出力されるログ量です。次の計算式で求められます。
シンクポイントダンプ有効化処理のスキップ回数の最大値
×(pd_log_sdintervalで指定したシステムログ出力量の値
×↑pd_log_max_data_sizeの値÷pd_log_rec_lengの値↑
×pd_log_rec_lengの値)
(8) -y ソート用ワークバッファサイズ
〜<符号なし整数>((256〜2097151))《1024》
-lオプション,-Lオプション,及び-dオプションを指定したときに使用するワークバッファサイズを,キロバイト単位で指定します。この指定値が少ないと,KBLS300-Eメッセージが出力され,データベース回復プロセスが異常終了します。指定値の目安を次に示します。
a:max{min(入力ログ総容量,1536000000),シンクポイントの最大間隔出力ログ量}(単位はバイト)
- 入力ログ総容量:
-
pdrstr実行時に指定するアンロードログファイル,又はシステムログファイルの総容量です。
- シンクポイントの最大間隔出力ログ量:
-
前回のシンクポイントから新たに取得されるシンクポイントまでに出力されるログ量です。次の計算式で求められます。
シンクポイントダンプ有効化処理のスキップ回数の最大値
×(pd_log_sdintervalで指定したシステムログ出力量の値
×↑pd_log_max_data_sizeの値÷pd_log_rec_lengの値↑
×pd_log_rec_lengの値)
(9) -k {u|i|e|m|n}
- u :
-
通常ファイルのバックアップを入力する場合,又はEasyMT,NetBackupを使用しないでMTのバックアップを入力する場合に指定します。バックアップファイルがマルチボリュームの場合は,指定できません。
- i :
-
HiRDBファイルシステム領域に取得したバックアップを入力する場合に指定します。実行系システムと待機系システムとでバックアップファイルを共用し,実行系システムで取得したバックアップを使用して待機系システムを回復する場合に有効です。
- e :
-
EasyMTを使用してMTのバックアップを入力する場合に指定します。バックアップファイルがマルチボリュームの場合は,指定できません。この指定は,EasyMTが必要です。
- m :
-
EasyMT及びMTguideを使用してMTのバックアップを入力する場合に指定します。バックアップファイルがマルチボリュームの場合は,必ず指定します。この指定は,EasyMT及びMTguideが必要です。
- n :
-
NetBackupを使用してデータベースを回復する場合に指定します。この場合,-bオプションにはNetBackupのポリシー名を指定します。
(10) -E EasyMT用MT属性定義ファイル名
〜<パス名>
EasyMT用のMT属性定義ファイルのファイル名を指定します。このファイルは,データベース回復ユティリティを実行したサーバマシン(pdrstrコマンドを入力したサーバマシン)に接続されていなければなりません。-Eオプションの指定は,-kオプションでe又はmが指定されたバックアップファイルに対して有効となります。有効となる属性を次に示します。
-
buffno:入出力バッファ面数
-
magazin:MT装置割り当てパターン
-
job:業務名称
-
expire:満了日付
-
preserve:保存日数
ただし,-Bオプションを指定した場合,入出力バッファ面数については-Bオプションの指定が優先されます。
このファイルの指定内容は,EasyMT実行時にチェックされます。
(11) -B EasyMT用入出力バッファ面数
〜<符号なし整数>((1〜255))
MTの入出力に使用する入出力バッファの面数を指定します。指定値を大きくすれば性能が向上しますが,その分メモリ所要量も大きくなります。
- <規則>
-
-
-Bオプションの指定は,-kオプションでe又はmが指定されたバックアップファイルに対して有効となります。
-
-Eオプションと-Bオプションを共に省略した場合は,EasyMTの仮定値が仮定されます。
-
(12) -v ボリューム名〔,ボリューム名〕…
〜<英数字>((最大6文字))
バックアップを取得したMTのボリューム名称を指定します。MTデッキにマウントされたボリュームが指定値と異なっている場合は,エラーとなります。また,指定したボリュームの数よりバックアップのボリュームの数が多い場合は,指定したボリューム数以降の名称はチェックされません。この指定を省略した場合は,ボリューム名称のチェックはされません。
この指定は,-kオプションでe又はmを指定したバックアップファイルに対して有効になります。ボリューム名を複数指定する場合は,-kオプションでmを指定する必要があります。また,ボリューム名は,重複しないようにしてください。
ログポイント情報ファイルの再作成の場合は,複数ボリュームのときでも先頭ボリュームだけを指定します(複数ボリュームを指定しても先頭のものだけ参照します)。
(13) -N EasyMTファイル名
〜<英数字>((最大17文字))
バックアップファイル作成時に付けたファイル名を指定します。この指定は,-kオプションでe又はmを指定したバックアップファイルに対して有効になります。指定値が入力されたバックアップファイルと異なっている場合は,エラーとなります。
なお,バックアップファイルは,必ずマウントされたMTの先頭から(ファイル順序が1から)作成されていなければなりません。
(14) -U {バックアップ検索条件開始時刻,バックアップ検索条件終了時刻|,バックアップ検索条件終了時刻}
同一ポリシー名で取得したバックアップ中の,任意の時点で取得したバックアップから回復したい場合に指定します。このオプションは,NetBackup連携機能使用時(-k n指定時)に指定します。それ以外の場合に指定しても無効となります。
バックアップ検索条件開始時刻,及びバックアップ検索条件終了時刻の両方を指定した場合,指定した期間内での最新のバックアップを使用して回復します。バックアップ検索条件終了時刻だけを指定した場合,終了時刻時点でのバックアップを使用して回復します。
- <規則>
-
-
このオプションを省略した場合,同一ポリシー名で取得したバックアップ中の最新のバックアップを使用します。
-
バックアップの取得日時は,bpimagelistコマンド(-policyオプション指定)で参照できます。
-
バックアップ検索条件開始時刻及びバックアップ検索条件終了時刻は,日付と時刻を_(アンダースコア)で結んで指定します。形式を次に示します。時刻を省略した場合,開始時刻は000000が,終了時刻は235959が仮定されます。
-U YYYYMMDD〔_hhmmss〕,YYYYMMDD〔_hhmmss〕
- YYYY:年 〜<符号なし整数>((1990〜2037))
-
西暦で指定します。
MM :月 〜<符号なし整数>((01〜12))
DD :日 〜<符号なし整数>((01〜31))
hh :時 〜<符号なし整数>((00〜23))
mm :分 〜<符号なし整数>((00〜59))
- ss :秒 〜<符号なし整数>((00〜59))
-
終了時刻だけを指定する場合は,コンマ(,)に続けて終了時刻を指定します。
-
(16) -K 差分バックアップ管理ファイルを格納するHiRDBファイルシステム領域名
〜<パス名>
差分バックアップ機能を使用する場合,pdcopyで指定した差分バックアップ管理ファイルを格納するHiRDBファイルシステム領域名を指定します。
"差分バックアップ管理ファイルを格納するHiRDBファイルシステム領域名/差分バックアップグループ名"が,167文字以内になるようにしてください。
(17) -q 世代番号
〜<符号なし整数>((0〜10))
インナレプリカ機能を使用している場合,回復対象のRDエリアの世代番号を指定します。0を指定した場合はオリジナルRDエリアが対象となり,1〜10を指定した場合は指定した世代のレプリカRDエリアが対象となります。
- <規則>
-
-
このオプションは,-rオプションと同時に指定してください。-a,-c,-u,及び-sオプションとは同時に指定できません。
-
このオプションは,-rオプションで指定したオリジナルRDエリアが属するインナレプリカグループに対して,世代番号で示される世代のレプリカRDエリアを処理対象にする場合に指定してください。
-
バックアップ取得時の-qオプションの指定と,回復時の-qオプションの指定の関係を次に示します。
回復時
バックアップ取得時
-qオプションを省略
-qオプションを指定
-qオプションを省略
バックアップがあるRDエリアを回復します。バックアップがないRDエリアについては回復しません。
-qオプションを指定
バックアップがあるRDエリアを回復します。バックアップがないRDエリアについては回復しません。
バックアップがなくても,同じインナレプリカグループのRDエリアのバックアップがある場合は,そのバックアップから回復します。
-
(18) -x 世代番号
〜<符号なし整数,又は英数字>((0〜10,又はc))
インナレプリカ機能を使用している場合,回復対象のRDエリアが複数世代にわたって更新されているときに,そのログに対応するRDエリアの世代番号を指定します。このオプションは-qオプションと同時に指定してください。
- 0:
-
オリジナルRDエリアを対象とします。
- 1〜10:
-
指定した世代のレプリカRDエリアを対象とします。例えば,世代1〜世代2のRDエリアのログを使用して世代1のRDエリアを回復する場合,-qオプションには1を,-xオプションには2を指定します。
- c:
-
システムログファイル中の各時点でカレントになっているRDエリアを対象とします。この場合,世代番号は意識しないで,システムログファイル中の各時点でカレントになっているRDエリアのログを使用して回復します。
- <規則>
-
-
このオプションで指定した世代番号のRDエリアが定義されていない場合,エラー終了します。
-
-qオプションと-xオプションに同じ世代番号を指定してもエラーにはなりません。
-
cを指定した場合,3世代以上にわたって更新される場合や,複数世代が同時に更新される場合でも,各時点でカレントになっているRDエリアのログを使用して回復できます。なお,カレントの切り替え時は,切り替え直前のRDエリアと切り替え直後のRDエリアとで,内容が一致している必要があります(データだけでなく,ファイル内の配置も一致している必要があります)。
-
cを指定する場合,バージョン07-00以降のHiRDBで出力されたログでなければなりません。また,バージョン07-00のHiRDBにバージョンアップする場合,バージョンアップする前に-a指定のpdcopyで全RDエリアのバックアップを取得する必要があります。
-
(19) -Y 書き込みバッファサイズ
〜<符号なし整数>((4〜131072))
データベースの回復時に,回復データを書き込むときのバッファサイズをキロバイト単位で指定します。このオプションを指定することで,一度に書き込むデータ量が増えるため,書き込み回数を削減できます。
- <適用基準>
-
次の適用条件に該当する場合,性能改善が見込めるため,指定することをお勧めします。
回復に使用するデータ
適用条件
差分バックアップファイル
前回の差分バックアップ取得後のデータ更新が,追加(INSERT文)だけ,又は全データ削除(DELETE文,PURGE TABLE文)を行っている場合。
アンロードログファイル又はシステムログファイル
データベースへの更新業務で,主なデータ更新が追加(INSERT文)の場合。
- <指定値の目安>
-
指定値として,1024〜2048を指定することをお勧めします。
指定値の目安は,データベースの回復対象となる全RDエリアのページ長の公倍数となります。
- <規則>
-
-
このオプションを省略した場合,次の値が仮定されます。
・差分バックアップファイル,又はアンロードログファイル若しくはシステムログファイルを使用した回復の場合は,各回復対象RDエリアのページ長
・上記以外の場合は60
-
回復対象RDエリア中の最大ページ長より小さい値を指定した場合,その指定は無視され,オプション省略時の仮定値が適用されます。
-
(20) -W 実行監視時間
実行監視時間 〜<符号なし整数>((0〜3600))
データベース回復ユティリティの実行時間を監視する場合に,その監視時間を分単位で指定します。このオプションに指定する値の目安や動作については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム定義」のシステム共通定義pd_cmd_exec_timeオペランドの説明を参照してください。
なお,このオプションに0を指定した場合は,監視を行いません。
また,このオプションを省略した場合は,システム共通定義のpd_cmd_exec_timeオペランドの指定値に従います。
(21) -I メッセージ出力レベル〔,メッセージ出力間隔〕
データベース回復ユティリティの稼働状況を確認するために指定します。次の四つのメッセージを出力します。
-
KFPR26294-I:回復を行うRDエリア一つに対して一つ表示します※1。
-
KFPR26295-I:RDエリアがメッセージ出力間隔を経過しても回復実行中の場合に,メッセージ出力間隔ごとに1回表示します※1。
-
KFPR26296-I:ログレコードを読み込みソートに入力する際に1回表示します※1※2。
-
KFPR26297-I:ログレコードをソートするごとに1回表示します※1※2。
- 注※1
-
このメッセージは,-l,-d,-Lオプションを指定している場合,サーバ単位にログを1.5ギガバイト使用して,回復を行うごとに表示します。
- 注※2
-
このメッセージは,-l,-d,-Lオプションを指定している場合,回復に使用するログが存在する場合だけ表示します。
これらのメッセージを確認することで,無応答となっていないことを確認できます。
- メッセージ出力レベル 〜<符号なし整数>{0|1}
-
稼働状況を確認するためのメッセージを出力するかどうかを指定します。
0:稼働状況を確認するためのメッセージを出力しません。
1:稼働状況を確認するためのメッセージを出力します。
- メッセージ出力間隔 〜<符号なし整数>((1〜300)) ≪60≫
-
メッセージ出力間隔を,分単位で指定します。この指定によって,KFPR26295-Iメッセージの出力間隔を変更できます。出力間隔を省略値から変更したい場合に指定してください。
(22) -f 制御文ファイル名
〜<パス名>
制御文ファイル名を指定します。
(例)-f /usr/pdrstr/cont01
制御文ファイルには「オプションの形式」の制御文ファイルに記載のオプションが指定できます。なお,これらのオプションは,pdrstrコマンド中に直接指定することもできます。
- <制御文ファイルの形式>
{{-l フラグ引数|-L|-d フラグ引数}|{-a|-c|-u フラグ引数|-s フラグ引数|-r フラグ引数}〔-T フラグ引数〕} 〔{{-l フラグ引数|-L|-d フラグ引数}|{-u フラグ引数|-s フラグ引数|-r フラグ引数}〔-T フラグ引数〕}〕 〔{{-l フラグ引数|-L|-d フラグ引数}|{-u フラグ引数|-s フラグ引数|-r フラグ引数}〔-T フラグ引数〕}〕 ・ ・ ・
- <注意事項>
-
-
制御文ファイルは,データベース回復ユティリティを実行したサーバマシン(pdrstrコマンドを入力したサーバマシン)に作成してください。
-
制御文ファイル中には,回復対象のRDエリアを指定するオプションと-Tオプションの組み合わせを1行で指定してください。
-
制御文ファイルの1行は,32,768バイト以内で指定してください。
-
制御文ファイル中にはコメントを記述できます。ただし,コメントだけの行は記述できません。
-
各オプションフラグについては,それぞれ対応するオプションの説明を参照してください。
-
-u,-s,又は-rオプションを複数行指定する場合は,1行目に指定したオプションフラグだけ2行目以降も指定できます(-a及び-cオプションは除きます)。例えば,1行目に-uオプションを指定した場合,2行目以降は-uオプションだけ指定できます。
-
-lオプションを複数行指定した場合,最後の指定が有効となります。また,-dオプションも同様です。
-
コマンドライン中に指定したオプションは,制御文ファイル中には指定できません。ただし,-Tオプションはコマンドライン及び制御文ファイルの両方に指定できます。この場合,制御文ファイル中で-Tオプションを指定していない項目に対しては,コマンドラインの-Tオプションの指定が有効となります。
-
コマンドライン中に指定したオプションの組み合わせによっては,制御文ファイルを指定できないことがあります。オプションの組み合わせと制御文ファイルの指定可否を次に示します。
-l,-L,又は-dオプションの指定
-a,-c,-u,-s,又は-rオプションの指定
なし
あり
なし
○※1
○※2
あり
○※3
×
- (凡例)
-
○:指定できます。
×:指定できません。
- 注※1
-
制御文ファイルに指定できるオプションを,すべて指定できます。
- 注※2
-
-l,-L,又は-dオプションを指定できます。
- 注※3
-
-a,-c,-u,-s,又は-rオプションと,-Tオプションを指定できます。
-
- <正しい制御文の例>
-r pdbuser1 -T 20040809,20040810 -r pdbuser2 -T 20040809 -l /unldlog/unld01,/unldlog/unld02, /unldlog/unld03,/unldlog/unld04
アンロードログファイルunld01,unld02,unld03,及びunld04に格納されているデータベース更新履歴を使用してデータベースを回復します。このとき,RDエリアpdbuser1は,2004年8月9日0時0分0秒から2004年8月10日24時59分59秒までのデータベース更新履歴を使用して回復します。また,RDエリアpdbuser2は,2004年8月9日0時0分0秒以降のデータベース更新履歴を使用して回復します。
- <誤った制御文の例1>
-r pdbuser1 -T 20040809,20040810 -r pdbuser2 -T 20040809 -l /unldlog/unld01,/unldlog/unld02 ←エラー
-l,-L,又は-dオプションを指定した行に,ほかのオプションは指定できません。
- <誤った制御文の例2>
-r pdbuser1 -T 20040809,20040810 -r pdbuser2 -T 20040809 -l /unldlog/unld01 ,/unldlog/unld02 ←エラー
1行に指定できる文字列長には上限(改行コードを含んで32,768バイト)があるため,-l,又は-dオプションの引数が長くなる場合には,オプションの途中で改行ができます。ただし,改行ができる箇所は,アンロードログファイルのパス名を区切っているコンマ(,)の後だけとなります。-l,又は-dオプションを指定した行がコンマ以外で終わっている場合,そこを1行の終わりと判断します。
(23) -a
全RDエリア(ただし,リスト用RDエリア及び一時表用RDエリアを除きます)を回復する場合に指定します。
- <規則>
-
-
制御文ファイルに指定する場合,-aオプションを指定したときは,制御文は1行しか指定できません。
-
レプリカRDエリアが定義されている場合,レプリカRDエリアも回復対象になります。
-
(24) -c
-bオプションで指定したバックアップファイル中の全RDエリア(ただし,リスト用RDエリアを除きます)を回復する場合に指定します。
- <規則>
-
-
制御文ファイルに指定する場合,-cオプションを指定したときは,制御文は1行しか指定できません。
-
-cオプションを指定する場合は,必ず-bオプションも指定してください。ただし,差分バックアップ機能を使用する場合は,-bオプションを指定する必要はありません(-bオプションを指定すれば手動回復となり,-bオプションを省略すれば自動回復となります)。
-
-cオプションを指定する場合は,-lオプションは指定しないでください。
-
バックアップファイル中にレプリカRDエリアのバックアップがある場合,その取得元の世代に対して回復をします。
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pdcopyで-Jオプションを指定してバックアップを取得した場合にKFPR26063-Iメッセージが出力されているときは,そのバックアップを使用して回復しても正常終了しません(処理がスキップされたRDエリアも回復対象となるため)。
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(25) -u ユニット識別子〔,ユニット識別子〕…
〜<識別子>((4文字))
ユニット下の全RDエリア(ただし,リスト用RDエリア及び一時表用RDエリアを除きます)を回復する場合に,回復対象のユニット識別子を指定します。
- <規則>
-
-
ユニット識別子を複数指定する場合は,重複しないようにしてください。
-
制御文ファイルに指定する場合,ユニット識別子は制御文全体で一意にしてください。
-
レプリカRDエリアが定義されている場合,レプリカRDエリアも回復対象になります。
-
(26) -s サーバ名〔,サーバ名〕…
〜<識別子>((最大8文字))
サーバ下の全RDエリア(ただし,リスト用RDエリア及び一時表用RDエリアを除きます)を回復する場合に,回復対象のサーバ名を指定します。
- <規則>
-
-
サーバ名を複数指定する場合は,重複しないようにしてください。
-
制御文ファイルに指定する場合,サーバ名は制御文全体で一意にしてください。
-
レプリカRDエリアが定義されている場合,レプリカRDエリアも回復対象になります。
-
(27) -r RDエリア名〔,RDエリア名〕…
〜<識別子>((最大30文字))
回復対象のRDエリア名を指定します。
- <規則>
-
-
RDエリア名の指定方法については,「運用コマンド,ユティリティでのRDエリアの指定」を参照してください。
ただし,制御文ファイルに指定したRDエリア名が重複していた場合は次のとおり処理されます。
- ・直接指定したRDエリア名が重複した場合
-
次のように指定すると,KFPR26007-Eエラーになります(下線部分が重複部分です)。
-r LOB1,USER1 -T 20081125_000000,20081125_240000 -r DDIC,USER1 -T 20081126_000000,20081126_240000
- ・一括指定したRDエリア名が重複した場合
-
次のように指定すると,最初に指定した値が有効になります(下線部分が重複部分です)。
-r LOB1,USER* -T 20081125_000000,20081125_240000…有効 -r DDIC,USER* -T 20081126_000000,20081126_240000
- ・直接指定したRDエリア名と一括指定したRDエリア名が重複した場合
-
次のように指定すると,USER1に対しては直接指定での指定値が有効になります(下線部分が重複部分です)。
-r LOB1,USER1 -T 20081125_000000,20081125_240000…有効 -r DDIC,USER* -T 20081126_000000,20081126_240000
-
リスト用RDエリア,及び一時表用RDエリアは指定できません。
-
制御文ファイルにRDエリア名を指定する場合の留意事項を次に示します。
正規表現を使わない場合の記述方法
正規表現を使う場合の記述方法
RDエリア名を英小文字で指定する場合,又はRDエリア名に空白が含まれる場合は,全体を引用符(")で囲みます。
正規表現では英小文字は英小文字で,英大文字は英大文字で指定します。
-
-qオプションを指定して,同時に-rオプションを指定する場合で,レプリカ定義のあるRDエリアを指定するときは,オリジナルRDエリアを指定してください。
-
-rに指定するRDエリアと,-qに指定する世代番号の組み合わせによって,次の表のように回復可否が異なります。
表19‒2 -rに指定するRDエリアと-qに指定する世代番号の組み合わせによる回復可否 -rに指定するRDエリア
-qの指定値
回復可否
レプリカ定義なし
ユーザ用RDエリア(一時表用RDエリアを除く),又はユーザLOB用RDエリア
0
○
1〜10
○※
リスト用RDエリア,又は一時表用RDエリア
0
×
1〜10
×
上記以外のRDエリア
0
○
1〜10
○
レプリカ定義あり
オリジナルRDエリア
0
○
1〜10
○
レプリカRDエリア
0
×
1〜10
×
-
(28) -T { 回復開始時刻,回復終了時刻|回復開始時刻|,回復終了時刻 }
-l,-d,又は-Lオプションを指定した場合に,データベース回復時の回復対象となる先頭のログの出力時刻と最終のログの出力時刻を指定します。
- <規則>
-
-
-l,-d,又は-Lオプションを指定した場合にこのオプションを省略したときは,システムログファイル又はアンロードログファイルの最初のログの出力時刻と最終のログの出力時刻が仮定されます。
-
-l,-d,又は-Lオプションを指定していない場合,このオプションを指定しても無視されます。ただし,差分バックアップ機能を使用する場合は指定すると有効となります。
-
回復開始時刻は,回復終了時刻よりも前の時刻を指定してください。回復終了時刻よりも後の時刻を指定した場合はエラーとなり,処理を終了します。また,このオプションを指定した場合は回復開始時刻又は回復終了時刻のどちらかは必ず指定してください。
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回復開始時刻及び回復終了時刻は,日付と時刻を_(アンダースコア)で結んで指定します。形式を次に示します。時刻を省略した場合,回復開始時刻は000000が,回復終了時刻は235959が仮定されます。
-T YYYYMMDD〔_hhmmss〕,YYYYMMDD〔_hhmmss〕
- YYYY:年 〜<符号なし整数>((1990〜2037))
-
西暦で指定します。
MM :月 〜<符号なし整数>((01〜12))
DD :日 〜<符号なし整数>((01〜31))
hh :時 〜<符号なし整数>((00〜23))
mm :分 〜<符号なし整数>((00〜59))
- ss :秒 〜<符号なし整数>((00〜59))
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回復終了時刻だけを指定する場合は,コンマ(,)に続けて回復終了時刻を指定します。また,回復開始時刻だけを指定する場合は,回復開始時刻の後にコンマを指定しないでください。
- <注意事項>
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範囲指定の回復をする場合,サーバマシンによって時間が異なるので,範囲指定をするRDエリアがあるサーバマシンの時刻を指定してください。
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バックアップファイルを使用して範囲指定の回復をする場合,回復開始時刻は指定する必要はありません。指定した場合は無視され,バックアップ開始時刻が仮定されます。また,回復終了時刻にはバックアップ取得終了時刻以降の値を指定してください。
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一つのトランザクションが更新した複数のRDエリアを,RDエリア単位の範囲指定の回復をする場合,回復終了時刻にはトランザクション終了時刻(同期点)以降の値を指定してください。トランザクション終了時刻より前の値を指定した場合はエラーとなります。この場合,再度正しい時刻(トランザクション終了時刻以降)を指定する必要があります。
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-Tオプションと,制御文ファイル中の-rオプションに-Tオプションを指定した例を次に示します。
<コマンドの指定>
pdrstr … -T X1,Y1 … -f 制御文ファイル1
<制御文ファイル1の内容>
-r pduser1 -r pduser2 -T X2,Y2 -r pduser3 -T X3 -r pduser4 -T ,Y4
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データベース回復ユティリティ(pdrstr)を複数回に分けて実行する場合は,関連するすべてのRDエリアの回復開始時刻及び回復終了時間を合わせてください。関連するすべてのRDエリアの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」の「同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア」を参照してください。
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