12.1.1 pdpgbfonの概要
DBにアクセスする場合,物理的な入出力動作なしでグローバルバッファ上から目的の情報が見付かることをバッファヒットといいます。このバッファヒットの確率(バッファヒット率)が高いと,DBアクセスの性能は安定します。しかし,HiRDB開始直後の場合など,表やインデクスの情報はグローバルバッファ上にはないため,バッファヒット率が低い状態となり,DBアクセス性能は安定しません。
グローバルバッファ常駐化ユティリティ(pdpgbfon)を実行すると,あらかじめ表やインデクスの情報をグローバルバッファに読み込んでおくことができます。したがって,HiRDB開始直後,オンライン業務開始前などにpdpgbfonを実行しておけば,安定したDBアクセスの性能が期待できます。
例えば,DBのすべての表,インデクスをグローバルバッファに読み込める環境の場合,物理的な入出力動作が発生しない高速なDBとして運用できます。
pdpgbfonの効果を次の図に示します。
[説明]
- pdpgbfonを実行しない場合:
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表をアクセスします。
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グローバルバッファにページ情報がないため,表からページ情報を読み込みます(物理的な入出力が発生します)。
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結果が返ります。以降,このページ情報をアクセスする場合は,グローバルバッファに読み込まれているため,表からの読み込みは発生しません。ただし,ほかのページ情報をアクセスする場合は,2.の読み込み処理が発生します。
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- pdpgbfonを実行する場合:
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あらかじめpdpgbfonを実行して,表のページ情報をグローバルバッファに読み込みます。
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表をアクセスします。
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既にグローバルバッファにページ情報があるため,表からページ情報を読み込まないで結果が返ります。以降,この表をアクセスする場合は,表からの読み込みはありません(物理的な入出力は発生しません)。
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