11.3.4 option文(オプションの情報の記述)
pdreclaimの実行時間監視の情報を指定します。
- <適用基準>
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pdreclaimの実行時間を監視する場合に指定します。
(1) 形式
option 〔exectime=pdreclaimの監視時間〕 〔globalbuffer_lru={yes|no}〕
(2) 説明
(a) exectime=pdreclaimの監視時間
〜<符号なし整数>((0〜35791394))
pdreclaimの実行時間を監視する場合に,その監視時間を分単位で指定します。
- <指定値の目安>
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このオペランドは,無応答障害の検知を目的とするもので,長時間トランザクションの実行時間を監視するものではありません。したがって,指定値は,該当する表の処理時間に余裕を持たせた値にする必要があります。例えば,7〜8分程度で終了するpdreclaimの実行時間を監視する場合は,exectime=10ではなく,exectime=20と指定してください。
- <規則>
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このオペランドに0を指定した場合,実行時間の監視はしません。
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このオペランドを省略した場合は,次の優先順位でシステム定義の指定値に従います。
1. pd_utl_exec_time
2. pd_cmd_exec_time
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指定時間以内に処理が終了しない場合,pdreclaimは強制終了し,無応答原因の調査用に障害情報を取得します。なお,実行時間の監視対象は,実際に使用中空きページ解放をするpdrorg用ユティリティサーバプロセス(0mrorg)とシングルサーバ(又はバックエンドサーバ)であり,コマンドのプロセス(pdreclaim及びpdrorg)に障害が発生した場合は強制終了できません。取得する障害情報については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム定義」のpd_utl_exec_timeオペランドを参照してください。
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(b) globalbuffer_lru={yes|no}
pdreclaimが読み込んだページをLRU管理するかどうかを指定します。省略値は推奨モード又は互換モードによって次のように異なります。
省略値の動作モード |
省略値 |
---|---|
推奨モード |
no |
互換モード |
yes |
このオペランドがnoの場合,pdreclaimの使用するグローバルバッファをLRU管理せずに,読み込んだページを常に最古のページとして扱います。この結果,グローバルバッファ不足時にはpdreclaimが読み込んだページが最初に追い出されるページとなり,アプリケーション側の性能劣化が抑止されます。yesの場合,pdreclaimの使用するグローバルバッファをLRU管理します。この結果,グローバルバッファ不足時には先にアプリケーションで読み込んでいたページがグローバルバッファから追い出され,アプリケーションの性能が劣化します。pdreclaimと同時実行中又はpdreclaim 実行後のアプリケーションの性能劣化を許容して,pdreclaimの実行速度を優先する場合はyesを指定してください。
- <指定値の目安>
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アプリケーションと同時に実行する場合は,アプリケーションの性能が安定するため,noにしてください。
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アプリケーションと同時に実行しない場合,次に示す条件では,noにしてください。
・-jを指定したセグメント解放の場合
・使用中空きページ解放の処理対象が表であり,システム共通定義pd_dbreuse_remaining_entriesオペランドがALLの場合
・全データをバッファ上に読み込んでいる場合
次に示す条件で,pdreclaimの実行時間を短くしたい場合は,yesを指定してください※。
・使用中空きページ解放の処理対象が表であり,システム共通定義pd_dbreuse_remaining_entriesオペランドにALL以外を指定している場合
・使用中空きページ解放の処理対象がインデクスの場合
注※
pdreclaim終了後は,アプリケーションで以前使用したグローバルバッファ上のページを置き換えてしまうため,アプリケーション側のバッファヒット率が低下し,アプリケーション性能が遅延するおそれがあります。
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