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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)


10.1.3 実行環境

  1. リバランスユティリティは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。

  2. リバランスユティリティは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行できます。

  3. リバランスユティリティを実行する場合,環境変数LANGを設定してください。また,リバランスユティリティの実行環境で,OSがサポートしていない文字コードを使用する場合,PDLANG環境変数を設定する必要があります。LANG,及びPDLANGについては,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」を参照してください。

  4. リバランスユティリティは,ユティリティ専用ユニットは使用できません。

  5. リバランス表,及びインデクスが格納されているRDエリアの,オープン属性及びRDエリアの状態によってリバランスユティリティの実行可否が変わります。リバランスユティリティの実行可否については,「コマンド実行時のRDエリアの状態」を参照してください。

  6. リバランスユティリティ実行時,制御情報ファイルでファイル出力先を指定しない場合,次の表に示すディレクトリにファイルを出力します。

    表10‒2 pdrbalがサーバでファイルを出力するディレクトリ

    制御文※1の指定

    システム定義のpd_tmp_directoryオペランドの指定

    あり

    なし

    環境変数TMPDIR※2の指定

    あり

    なし

    あり

    制御文に指定したディレクトリ又はファイル

    なし

    pd_tmp_directoryに指定したディレクトリ

    TMPDIRに指定したディレクトリ

    /tmpディレクトリ

    注※1 index文,idxwork文,又はsort文

    注※2 init(OSのプロセス)から起動されたプロセスサーバプロセス(pdprcd)に設定される環境変数

    表10‒3 コマンド実行環境でファイルを出力するディレクトリ

    report文の指定

    システム定義のpd_tmp_directoryオペランドの指定

    あり

    なし

    環境変数TMPDIRの指定

    あり

    なし

    あり

    制御文に指定したディレクトリ又はファイル

    なし

    pd_tmp_directoryに指定したディレクトリ

    TMPDIRに指定したディレクトリ

    /tmpディレクトリ

    注※ コマンド実行環境の環境変数の指定

  7. 回復不要FESがある場合,回復不要FESの適用有無とフロントエンドサーバの稼働状態によってpdrbalの実行可否が異なります。pdrbalの実行可否を次に示します。

    回復不要FES

    pdrbalの実行可否

    適用していないフロントエンドサーバ

    適用しているフロントエンドサーバ

    すべて稼働中

    なし

    一部停止中

    ×(フロントエンドサーバが停止中のため)

    すべて停止中

    ×(表定義が取得できないため)

    すべて稼働中

    すべて稼働中

    一部停止中

    すべて停止中

    なし

    すべて稼働中

    一部停止中

    すべて停止中

    ×(表定義が取得できないため)

(凡例)

○:実行できます。

×:実行できません。