7.5.3 制御文(initialize rdarea文)
initialize rdarea RDエリア名 〔with reconstruction〕 〔open attribute {INITIAL|DEFER|SCHEDULE}〕 〔page ページ長 characters〕 〔storage control segment セグメントサイズ pages〕 〔max entries 最大リスト登録数〕 〔extension {use 増分セグメント数 segments|nouse}〕 〔file name "HiRDBファイルシステム領域名/HiRDBファイル名" initial HiRDBファイル内セグメント数 segments 〔file name "HiRDBファイルシステム領域名/HiRDBファイル名" initial HiRDBファイル内セグメント数 segments〕…〕 ;
- 注
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file name オペランド,initialオペランドを指定する場合は,必ずinitialize rdarea文の最後に指定してください。
- 〈この項の構成〉
(1) RDエリア名
〜<識別子>((1〜30))
再初期化するRDエリアの名称を指定します。
RDエリア名にALLは指定できません。RDエリア名を引用符(")で囲んだ場合は,英字の大文字と小文字が区別されますが,引用符で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,RDエリア名に空白が含まれる場合は,引用符で囲んでください。
(2) with reconstruction
RDエリアを構成するすべてのHiRDBファイルを変更する場合に指定します。
このオペランドを指定した場合は,file nameオペランドに,変更するRDエリアを構成するすべてのHiRDBファイルを指定する必要があります。この場合,指定しなかった既存のHiRDBファイルの定義(file nameオペランドの定義)は無効となるため,使用しないHiRDBファイルはすべて削除されます。
このオペランドを省略した場合は,RDエリアの再初期化実行前の指定値を引き継ぎます。
このオペランドを省略してHiRDBファイルの定義を変更したい場合は,file nameオペランドで既存のHiRDBファイル名を指定し,変更したいオペランドに変更後の値を指定します。
(3) open attribute {INITIAL|DEFER|SCHEDULE}
- <適用基準>
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特殊な運用形態でない場合は,通常INITIALを指定してください。
RDエリア数が多いためにHiRDBの開始に時間が掛かるなどの不都合を回避したい場合は,DEFERを指定してください。
- <規則>
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このオペランドは,システム共通定義のpd_rdarea_open_attribute_useオペランドにYを指定しているときだけ有効となります。
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このオペランドはユーザ用RDエリア,ユーザLOB用RDエリア,及びリスト用RDエリアの場合に指定できます。ユーザ用RDエリア,ユーザLOB用RDエリア,及びリスト用RDエリア以外のRDエリアに対してこのオペランドを指定しても,無視されます(ユーザ用RDエリア,ユーザLOB用RDエリア,及びリスト用RDエリア以外のRDエリアは,INITIAL固定です)。
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このオペランドを省略した場合,RDエリアの再初期化実行前の指定値を引き継ぎます。
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このオペランドの指定値は,HiRDBの開始モードに関係なく次回起動後から有効となります。
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該当するRDエリアに割り当てたHiRDBファイルシステム領域が,ほかのRDエリアに共有される場合,共有するRDエリアのオープン契機はすべて同じにする必要があります。同じでない場合,HiRDBファイルシステム領域を共有するRDエリアは,期待通りの効果が得られないことがあります。
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- INITIAL:
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HiRDB開始時にHiRDBファイルシステム領域をオープンして,RDエリア情報をメモリ上に常駐させるので,最初のSQLから高速な運用ができます。
- <注意事項>
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HiRDB開始時のRDエリアの初期状態はオープンで,それ以降は障害閉塞への遷移を除いて,運用コマンドを実行しないかぎりRDエリアの状態は遷移しません。
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INITIALの場合,クローズ状態のRDエリアはアクセスできません。
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- DEFER:
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HiRDB開始時にHiRDBファイルシステム領域をオープンしないで,RDエリアを最初にアクセスするときにHiRDBファイルシステム領域をオープンします。そのときにRDエリア情報をメモリ上に常駐させるので,2回目以降のアクセスから高速な運用ができます。
- <注意事項>
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HiRDB開始時のRDエリアの初期状態はクローズで,各RDエリアに対して最初にアクセスするときに,該当するRDエリアをオープンします。以降は障害閉塞への遷移を除いて,運用コマンドを実行しないかぎりRDエリアの状態は遷移しません。
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DEFERの場合,クローズ状態のRDエリアでもアクセスできます。
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- SCHEDULE:
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HiRDB開始時にHiRDBファイルシステム領域をオープンしないで,HiRDB開始後,各トランザクション内でRDエリアに対して最初にアクセスするときに,HiRDBファイルシステム領域をオープンします。そのときにRDエリア情報をメモリ上に常駐させます。ただし,トランザクション終了時にそのトランザクション内でオープンしたHiRDBファイルシステム領域をクローズするため,2回目以降のアクセス時でもオープン以降の処理をして,トランザクションに掛かる負荷は増加します。
- <注意事項>
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HiRDB開始時のRDエリアの初期状態はクローズで,アクセスしたRDエリアをトランザクション内でだけオープンし,トランザクション終了時にトランザクション内でオープンしたすべてのRDエリアをクローズします。
また,pdopenコマンドを実行することで,閉塞クローズ状態になるまでの間はオープン状態にできます。そのほかの運用コマンドを使用すれば,RDエリアの状態を任意に遷移させることもできます。なお,障害事象を検知した場合には,障害閉塞となります。
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SCHEDULEの場合,クローズ状態のRDエリアでもアクセスできます。
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(4) page ページ長 characters
〜<符号なし整数>((4096〜30720))
RDエリアを構成するHiRDBファイルのページ長を変更する場合に,2,048の倍数のバイト単位で指定します。HiRDBファイルシステム領域作成時にセクタ長を指定した場合,セクタ長の倍数を指定してください。
このオペランドを省略した場合,RDエリアの再初期化実行前の指定値を引き継ぎます。
データディクショナリLOB用RDエリア,及びユーザLOB用RDエリアの場合は,8,192を指定してください。8,192以外の値を指定した場合でも,8,192が仮定されます。そのほかのRDエリアのページ長については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」を参照して適切な値を指定してください。
ここで指定したページ長は,HiRDBがRDエリアに対して入出力する最小の単位となります。
- <規則>
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再初期化するRDエリアに表がある場合,ページ長を小さくすると行が格納できなくなるときがあります(データ格納時にエラーになります)。
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FIX表がある場合,次に示す値が行長より小さくなるときにはエラーとなります。行長は,ディクショナリ表のSQL_TABLESのROW_LENGTHカラムを検索すれば確認できます。
(↓変更後ページ長÷1000↓)×1000
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ページ長を,グローバルバッファに割り当てられているRDエリアのページ長の最大値よりも大きくした場合はエラーとなります。
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再初期化対象のRDエリアにインデクスがある場合,インデクスのキー長が次の計算式より大きくなるようなページサイズを指定するとエラーになります。
MIN(RDエリアのページサイズ÷2−1242,4036)
(単位:バイト)
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(5) storage control segment セグメントサイズ pages
〜<符号なし整数>((1〜16000))
セグメントサイズを変更する場合に指定します。1セグメントの大きさを,ページ数で指定してください。
このオペランドを省略した場合,RDエリアの再初期化実行前の指定値を引き継ぎます。
データディクショナリLOB用RDエリア,及びユーザLOB用RDエリアの場合は,1を指定してください。1以外の値を指定した場合でも,1が仮定されます。そのほかのRDエリアのセグメントサイズについては,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」を参照して適切な値を指定してください。
(6) max entries 最大リスト登録数
〜<符号なし整数>((500〜50000,かつ500の倍数))
リスト用RDエリアに作成できるリストの最大数を,500の倍数で指定します。500の倍数でない値を指定した場合,500の倍数に切り上げた値が仮定されます。
このオペランドを省略した場合,RDエリアの再初期化実行前の指定値を引き継ぎます。
このオペランドをリスト用RDエリア以外のRDエリアに指定した場合,エラーとなります。
(7) extension {use 増分セグメント数 segments|nouse}
再初期化するRDエリアに自動増分を適用するかどうかを指定します。このオペランドを省略した場合,RDエリアの再初期化実行前の指定値を引き継ぎます。
RDエリアの自動増分については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。
- <前提条件>
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RDエリアがあるHiRDBファイルシステム領域に-eオプション又は-aオプションが指定されている必要があります。
- use 増分セグメント数 segments:
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RDエリアの自動増分を適用します。
RDエリアの自動増分は,データディクショナリ用RDエリア,データディクショナリLOB用RDエリア,ユーザ用RDエリア,ユーザLOB用RDエリア,レジストリ用RDエリア,及びレジストリLOB用RDエリアの場合に有効となります。ほかのRDエリアにuseを指定しても,nouseが仮定されます。
自動増分の契機は,RDエリア内の空きセグメント数が自動増分契機に達したときです。pd_rdarea_extension_timingオペランドで指定できます。
- 増分セグメント数 〜<符号なし整数>((1〜64000))
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増分セグメント数を指定します。
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pdfmkfs -eを指定したHiRDBファイルシステム領域の場合
HiRDBファイルのエクステント数は最大24で,これを超えるとエラーとなります。また,HiRDBファイルシステム領域の空きが不足したり,使用する領域がHiRDBファイルサイズの上限を超えたりすると,エラーとなります。
HiRDBファイルシステム領域当たりの最大増分回数は,HiRDBファイルシステム領域作成時の指定値で決まるため,HiRDBファイルシステム領域内のファイル数,増分頻度を考慮し最大増分回数を定義しておく必要があります。
-
pdfmkfs -aを指定したHiRDBファイルシステム領域の場合
HiRDBファイルを格納しているディスクに,必要なHiRDBファイルシステム領域を確保する容量が不足していたり,使用する領域がHiRDBファイルサイズの上限を超えたりすると,エラーとなります。
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- nouse:
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RDエリアの自動増分機能を適用しません。
- <注意事項>
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新たに追加される未使用セグメントは,RDエリアを構成するHiRDBファイルの最終ファイルに追加されます。
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HiRDBファイルシステム領域の容量不足によって,未使用セグメントを確保できない場合,RDエリアの拡張又は再初期化をするか,データベース再編成ユティリティで表の再編成をしてください。
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エクステントの数が上限値を超えた場合は,RDエリアがあるHiRDBファイルシステム領域のエクステントを統合するか,又はRDエリアに別のHiRDBファイルシステム領域のHiRDBファイルを追加してください。
エクステントを統合するには,pdfbkupでバックアップを取得し,pdfmkfsでHiRDBファイルシステム領域の初期設定をし,pdfrstrでバックアップから回復します。
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RDエリア自動増分処理の開始から終了までの間,最終ファイルに対して排他が掛かります。
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(8) file name "HiRDBファイルシステム領域名/HiRDBファイル名"
〜((167文字以内))
再初期化するRDエリアを構成する,HiRDBファイルシステム領域の名称とHiRDBファイルの名称を指定します。
HiRDBファイルシステム領域名/HiRDBファイル名は引用符(")で囲んで指定してください。
- <規則>
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このオペランドを省略した場合,RDエリアの再初期化実行前の指定値を引き継ぎます。
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引用符内に改行文字を含まないようにしてください。
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一つのRDエリアに対して,最大16個のHiRDBファイルを割り当てられます。
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指定したHiRDBファイルシステム領域に,pdmodがHiRDBファイルを作成します。既にHiRDBファイルがある場合は,pdmodがHiRDBファイルをいったん削除し,新たに作成するため,HiRDBファイルに対して権限がないときはエラーとなります。
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HiRDBファイルシステム領域名/HiRDBファイル名は,HiRDBシステム内で重複しないようにしてください。
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リスト用RDエリアの場合は,使用目的がWORKのHiRDBファイルシステム領域を使用してください。
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- HiRDBファイルシステム領域名 〜<パス名>
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HiRDBファイルシステム領域の名称を指定します。
- HiRDBファイル名 〜<HiRDBファイル名>((1〜30文字))
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HiRDBファイルの名称を指定します。plで始まる名称は指定できません。