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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)


2.123.1 pdvrupの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

HiRDBをバージョンアップした場合,データベースの整合性を新規バージョンに合わせるために,マスタディレクトリ用RDエリア及びデータディクショナリ用RDエリアを保守します。

なお,このコマンドは,システム定義でpd_auto_vrup=Nを指定しているときだけ実行できます。pd_auto_vrup=Yの場合は,HiRDBが自動的にpdvrupコマンドを実行します。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

 pdvrup

(4) オプション

なし。

(5) 規則

  1. pdvrupコマンドを実行する契機は,新しいバージョンのHiRDBをインストール(pdsetupコマンドを実行)した後にHiRDBを開始したときです。このとき,システム定義にpd_auto_vrup=Nを指定している場合に,pdvrupコマンドの入力を要求するメッセージが出力されます。それ以外のときに実行すると,エラーとなります。バージョンアップの手順については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」を参照してください。

  2. pdvrupコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

  3. pdvrupコマンド実行中は,UAP及びユティリティは実行できません。

  4. pdvrupコマンド実行時に,ディクショナリ表に対して空き領域の再利用機能を適用します。

(6) 注意事項

  1. pdvrupコマンドの実行結果は,コマンド実行時のリターンコード,又はエラーメッセージの有無で確認できます。コマンド実行時のリターンコードが0の場合は正常終了,4の場合はバージョンアップは正常終了(この場合HiRDBを再起動してください),12の場合は異常終了です。