2.86.1 pdorcheckの形式と規則
(1) 機能
指定したRDエリア内のすべての実表が,次の適用条件を満たすかどうかをチェックします。
-
次のどれかの条件を満たすインデクスが,一つ以上定義されている。
-
定義長が256バイト以上のVARCHAR若しくはMVARCHAR,又は定義長が128文字以上のNVARCHARの列を,インデクス構成列に含まない主キーインデクス
-
定義長が256バイト以上のVARCHAR若しくはMVARCHAR,又は定義長が128文字以上のNVARCHARの列を,インデクス構成列に含まないPRIMARY指定のクラスタキーインデクス
-
定義長が256バイト以上のVARCHAR若しくはMVARCHAR,又は定義長が128文字以上のNVARCHARの列を,インデクス構成列に含まないUNIQUE指定のクラスタキーインデクス
-
インデクス構成列がすべて非ナル値制約の列で,定義長が256バイト以上のVARCHAR若しくはMVARCHAR,又は定義長が128文字以上のNVARCHARの列を,インデクス構成列に含まないUNIQUE指定のインデクス
-
-
表の列が,次のデータ型だけで構成されている。
INTEGER,SMALLINT,〔LARGE〕DECIMAL,FLOAT,SMALLFLT,CHAR,VARCHAR,NCHAR,NVARCHAR,MCHAR,MVARCHAR,DATE,INTERVAL YEAR TO DAY,TIME,INTERVAL HOUR TO SECOND,TIMESTAMP,BINARY,BLOB,SGMLTEXT,XML,FREEWORD
-
表にLOB列が定義されている場合,LOB列格納用RDエリアのデータベースの更新ログ取得方式が,ログ取得モード(RECOVERY ALL)で定義されている。
-
監査証跡表ではない。
なお,適用条件を満たさない表については,メッセージを出力します。
pdorcheckコマンドは,HiRDB Staticizer Optionが組み込まれていて,かつシステム定義のpd_max_reflect_process_countオペランド及びpd_inner_replica_controlオペランドを指定している場合に実行できます。
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
pdorcheck {-rオリジナルRDエリア名〔,オリジナルRDエリア名〕…| -r ALL}
(4) オプション
(a) -r オリジナルRDエリア名〔,オリジナルRDエリア名〕… 〜<識別子>((1〜30))
適用条件のチェックをするオリジナルRDエリア名を指定します。
<規則>
-
RDエリアを指定する場合の規則については,「運用コマンド,ユティリティでのRDエリアの指定」を参照してください。
-
ユーザ用RDエリア,及びユーザLOB用RDエリアを指定してください。ただし,一時表用RDエリアを指定すると,エラーになります。
-
RDエリアには,レプリカRDエリアが定義されているオリジナルRDエリアを指定してください。
(b) -r ALL
すべてのオリジナルRDエリアに対して適用条件のチェックをする場合に指定します。
(5) 規則
-
pdorcheckコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
-
pdorcheckコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
(6) 注意事項
-
pdorcheckコマンドのリターンコードを次に示します。
0:適用条件を満たしています。
4:適用条件を満たさない資源がありました。
8:異常終了しました。
-
pdorcheckコマンド実行中に,指定したRDエリアに対して表,インデクスの追加,削除,及び定義変更はしないでください。追加,削除,及び定義変更をした場合は,結果不正や異常終了となることがあります。