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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)


2.84.1 pdopsetupの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

HiRDBの付加PPの組み込み又は取り外しをします。

(2) 実行者

スーパユーザが実行できます。

(3) 形式

 pdopsetup 〔-d〕-k 付加PP HiRDB運用ディレクトリ

(4) オプション

(a) -d

付加PPを取り外す場合に指定します。省略した場合は付加PPを組み込みます。

(b) -k 付加PP 〜<文字列>

付加PPの略称を指定します。

sti:HiRDB Staticizer Option

aha:HiRDB Advanced High Availability

drl:HiRDB Disaster Recovery Light Edition※1

nrf:HiRDB Non Recover FES※2

acl:HiRDB Accelerator

注※1

HiRDB Disaster Recovery Light Editionを組み込む場合,業務サイト及びログ適用サイトのすべてのサーバマシンでpdopsetupコマンドを実行してください。

注※2

HiRDB/パラレルサーバの場合に指定できます。

(5) コマンド引数

(a) HiRDB運用ディレクトリ 〜<パス名>

付加PPの組み込み又は取り外しをするHiRDBの運用ディレクトリを指定します。

(6) 規則

  1. pdopsetupコマンドは,HiRDBが停止中のときだけ実行できます。ただし,強制終了又は異常終了の場合は実行できません。

  2. HiRDB/パラレルサーバの場合は全ユニットに同じ付加PPを登録する必要があるため,各サーバマシンでpdopsetupコマンドを実行してください。

  3. 系切り替え構成の現用系で付加PPを登録した場合,同じ付加PPを予備系でも登録してください(予備系でもpdopsetupコマンドを実行してください)。

  4. 相互系切り替え構成などで一つのサーバマシンに二つ以上のHiRDBをOSに登録している場合,HiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はユニット)ごとにpdopsetupコマンドを実行してください。例えば,相互系切り替え構成で,一つのサーバマシンに二つのHiRDB(現用系と予備系)がある場合,そのサーバマシンではpdopsetupコマンドを2回実行する必要があります(現用系のHiRDBと予備系のHiRDBにそれぞれ実行する必要があります)。

  5. ディザスタリカバリ構成のメインサイトで付加PPを登録した場合,同じ付加PPをリモートサイトでも登録してください(リモートサイトでもpdopsetupコマンドを実行してください)。

  6. pdopsetupコマンドを実行する場合,環境変数SHLIB_PATHに$PDDIR/libを追加する必要があります。

    注※

    Linux版の場合はLD_LIBRARY_PATHに,AIX版の場合はLIBPATHになります。

(7) 注意事項

  1. pdopsetupコマンドのリターンコードを次に示します。

    0:正常終了。

    4:権限エラー,HiRDB稼働中,ディスク容量不足,未インストール,又はインストール済み。

    12:パラメタ不正,又はパス不正。

  2. HiRDBをバージョンアップする場合,バージョンアップ前に登録した付加PPはそのまま引き継がれるため,再度このコマンドを実行する必要はありません。