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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)


2.80.1 pdmemsvの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

マルチHiRDBの場合に,インストールディレクトリ下のライブラリの一部を共用化することでHiRDBが使用するメモリを削減します。

(2) 実行者

スーパユーザが実行できます。

(3) 形式

 pdmemsv 〔-{d|s}〕

(4) オプション

(a) -{d|s}

マルチHiRDBで,メモリを削減するかどうかを指定します。省略した場合,メモリの削減を指定しているかどうかを表示します。

-d

マルチHiRDBで,メモリ削減の指定を解除したいときに指定します。

-s

マルチHiRDBで,メモリを削減したいときに指定します。

(5) 規則

  1. pdmemsvコマンドは,HiRDBが停止中のときだけ実行できます。

  2. pdmemsvコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

  3. pdsetupコマンドで,HiRDBの実行環境をインストールディレクトリ以外に構築してからこのコマンドを実行すると,インストールディレクトリ下のライブラリを共有し,メモリを削減します。この場合,既存のライブラリは$PDDIR/lib/save/に保存されます。

    インストールディレクトリは次のとおりです。

    HiRDB/シングルサーバのとき:/opt/HiRDB_S/

    HiRDB/パラレルサーバのとき:/opt/HiRDB_P/

  4. pdmemsvコマンドでHiRDBが使用するメモリの削減又は削減の解除をする場合,pdsetupコマンド(-d指定)でOSへの登録を解除してから実行してください。ただし,このとき実行に必要なファイルは削除しないでください。

  5. インストールディレクトリのあるディスクがハード障害などで参照できない場合には,メモリ削減の指定の解除(-dオプション)を指定すると,その障害の影響を受けないようにできます。

  6. メモリの削減を指定する場合,そのサーバマシン内のHiRDBシステムは,すべて同じバージョンでなければなりません。

  7. HiRDBシステムを再度インストールする場合には,必ずメモリ削減の指定を解除してください。

(6) 注意事項

  1. pdmemsvコマンドの実行結果は,コマンド実行時のリターンコード,又はpdmemsvコマンド(オプション指定なし)で確認できます。コマンド実行時のリターンコードが0の場合は正常終了,2の場合は異常終了(オプション指定不正など)です。

(7) 出力形式

 Memory saving level: level10
[説明]

メモリ削減の状態を示します。

hazard

メモリの削減に失敗しています。この場合,-dオプションでメモリの削減を解除してください。そして,その後必要があれば,-sオプションでメモリの削減を指定してください。

level10

メモリが削減されています。

none

メモリが削減されていません。