Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)


2.62.1 pdlsの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 共通機能

指定した表示対象種別ごとにHiRDBシステムの状態を表示します。

(2) 共通実行者

権限がないユーザでも実行できます。

(3) 共通形式

 pdls 〔-d 表示対象種別 〔表示対象種別ごとのオプション〕〕

表示対象種別ごとのオプションは,指定する表示対象種別によって異なります。

(4) 共通オプション

(a) -d 表示対象種別 〜《svr》

状態を表示する対象種別を指定します。

act

ユーザの状態を表示します。

aud

監査証跡ファイルの状態を表示します。

ha

系切り替え機能を使用しているときの,系の状態を表示します。

lck

サーバの排他制御の状態を表示します。

mem

サーバの共用メモリの情報を表示します。

org

オンライン再編成の追い付き反映の経過情報を表示します。

prc

サーバのプロセスの状態を表示します。

ris

ログ同期方式のリアルタイムSANレプリケーションを適用している場合,ログ適用サイトでのログ適用処理の実行状況を表示します。

rpc

サーバの通信制御情報を表示します。

rpl

HiRDB Datareplicator連携の状態を表示します。

scd

サーバのスケジュールの状態を表示します。

stj

ユニット,及びサーバごとの統計情報出力種別の指定有無を表示します。

sts

ステータスファイルの状態を表示します。

svr

ユニット及びサーバの状態を表示します。

trn

サーバのトランザクションの状態を表示します。

ust

ユニットの稼働状態を表示します。

(5) 共通規則

  1. -dオプションにaud,ha,rpl,及びustを指定したpdlsコマンドは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます。それ以外のオプションを指定したpdlsコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。

  2. pdlsコマンドは,-d ha,lck,svr,trn,及びustの場合,任意のサーバマシンから実行できます(ユティリティ専用ユニットのサーバマシンからは実行できません)。それ以外の場合,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。-d risの場合,ログ適用サイトのシングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

  3. 表示対象種別ごとのオプションに,ほかの表示対象種別で指定できるオプションを指定した場合は,そのオプションは無視されます。

  4. pdlsコマンドを実行する場合,$PDDIR/bin/pdlsと指定することをお勧めします(pdlsと指定すると,ほかのPPの同名のコマンドが実行されることがあります)。

(6) 共通注意事項

  1. システム定義のpd_tmp_directoryオペランドを指定しないで,環境変数TMPDIRだけを指定している場合,pdlsコマンド,又はほかのHiRDBのコマンドを実行中に中断すると,環境変数TMPDIRに設定したディレクトリ下に"pdcmd"で始まる名称のファイルが残ることがあります。pdlsコマンド,又はほかのHiRDBのコマンドが終了した後も,"pdcmd"で始まる名称のファイルが残っている場合は,OSのrmコマンドなどで削除してください。

  2. 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,系切り替えでほかのユニットに移動したサーバは,移動先のユニットのサーバとして扱います。

  3. コマンドを実行するユニットが次の場合,各ユニットの稼働状態を正しく確認できない場合があります。

    • 系切り替え処理中の場合

    • ユニットの状態を検知するまでの間(システム定義のpd_host_watch_intervalオペランドに指定した時間)