Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)


2.35.1 pdflsの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

HiRDBファイルシステム領域内のHiRDBファイルの内容を表示します。コマンド引数にHiRDBファイルシステム領域名だけを指定した場合には,指定したHiRDBファイルシステム領域内にあるすべてのHiRDBファイルについて出力します。HiRDBファイル名も指定した場合は,指定したHiRDBファイルについて出力します。

(2) 実行者

権限がないユーザでも実行できます。

(3) 形式

 pdfls {〔〔-H〕 〔-L|-S〕 〔-{t|u}〕〕 HiRDBファイルシステム領域名〔/HiRDBファイル名〕
 
     |〔-x〕 HiRDBファイルシステム領域名〔/HiRDBファイル名〕}

(4) オプション

(a) -H

表示する情報にヘッダを付けて,HiRDBファイル名のアルファベット順に表示します。

(b) -L

HiRDBファイルの排他制御の状態を,HiRDBファイル名のアルファベット順に縦方向で表示します。

(c) -S

HiRDBファイルの分割格納状態(エクステントの状態)を,HiRDBファイル名のアルファベット順に縦方向で表示します。

(d) -{t|u}

-t

HiRDBファイルシステム領域の内容を,更新クローズ日時が最新のものから順に表示します。

更新クローズ日時とは,ファイルオープン後1回以上書き込みをしたときの日時です。書き込みをしていないHiRDBファイルについては,ファイルの作成日時を更新クローズ日時とみなします。なお,RDエリアを構成するHiRDBファイルについては,更新クローズがあっても更新クローズ日時を利用しないことがあります。

-u

HiRDBファイルシステム領域の内容を,クローズ日時が最新のものから順に表示します。

クローズ日時は,オープン後1回以上書き込み,読み込みをしたときの日時です。書き込み,読み込みをしていないHiRDBファイルについては,ファイルの作成日時をクローズ日時とみなします。なお,RDエリアを構成するHiRDBファイルについては,クローズがあってもクローズ日時を利用しないことがあります。

-t又は-uオプションと,-H又は-Lオプションを同時に指定した場合は,-t又は-uオプションの指定が有効となります。

(e) -x

HiRDBファイル名だけをアルファベット順に横方向で表示したい場合に指定します。省略した場合,縦方向に表示します。

(5) コマンド引数

(a) HiRDBファイルシステム領域名 〜<パス名>((165文字以内))

HiRDBファイルシステム領域名を指定します。

(b) HiRDBファイル名 〜<HiRDBファイル名>

HiRDBファイル名を指定します。

(6) 規則

  1. pdflsコマンドは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます。

  2. pdflsコマンドは,HiRDBファイルシステムがあるサーバマシンごとに実行してください。

  3. 共用RDエリアとして使用しているHiRDBファイルシステム領域に対して実行する場合,更新可能バックエンドサーバがあるサーバマシンから実行してください。

(7) 注意事項

  1. pdflsコマンド実行時のリターンコードは,0の場合は正常終了,-1の場合は異常終了となります。

(8) 出力形式

各項目は,1文字以上の半角空白を空けて表示します。

(a) -Hオプションを指定した場合

 MODE    UID    GID    RSIZE  RNUM   TIME   FILE
 aabbcc  dd...d ee...e ff...f gg...g hh...h ii...i

[説明]

aabbcc:システムが使用する情報(rwrw--固定)

dd...d

HiRDBファイルを作成したOS上のユーザ名

ee...e

HiRDBファイルを作成したOS上のユーザが属するグループ名

ff...f

レコード長(10進数5けた)

gg...g

レコード数(10進数8けたで右詰め表示)

hh...h

更新クローズ日時

時:分 月 日 年(西暦)の形式で表示されます。

2005年1月7日(金)9時5分の場合の出力例を次に示します。

09:05 Jan 07 2005

ii...i

HiRDBファイル名(30文字以内)

(b) -H及び-Lオプションを指定した場合

 MODE    UID    GID    PID    L TIME   FILE
 aabbcc  dd...d ee...e pp...p q hh...h ii...i

[説明]

aabbcc:システムが使用する情報(rwrw--固定)

dd...d

HiRDBファイルを作成したOS上のユーザ名

ee...e

HiRDBファイルを作成したOS上のユーザが属するグループ名

pp...p

排他を掛けているプロセスのプロセスID(AIX版及びHP-UX(IPF)版の場合は10進数10けた以内で右詰め表示,AIX版及びHP-UX(IPF)版以外で99999以下の場合,10進数5けた以内で右詰め表示,100000以上の場合は,10進数10けた以内で左詰め表示)

排他を掛けているプロセスのプロセスIDが不明の場合は*が,排他を掛けているプロセスがない場合は−が表示されます。

AIX版及びHP-UX(IPF)版以外で100000以上の場合,L(排他状態識別フラグ)以降の項目の表示位置は右にシフトします。

q

排他状態識別フラグ

E

占有排他

S

共有排他

*

排他状態は不明です。

-

排他は掛けられていません。

hh...h

更新クローズ日時

時:分 月 日 年(西暦)の形式で表示されます。

2005年1月7日(金)9時5分の場合の出力例を次に示します。

09:05 Jan 07 2005

ii...i

HiRDBファイル名(30文字以内)

<出力例>

AIX版及びHP-UX(IPF)版以外でプロセスIDが100000以上の表示を含む場合

MODE    UID      GID        PID  L       TIME        FILE
rwrw-- USERID    GRPID     ----- - 19:32 Dec 26 2013 h001
rwrw-- USERID    GRPID     38095 S 19:32 Dec 26 2013 h002  … プロセスIDが99999以下
rwrw-- USERID    GRPID    108221 - 19:44 Dec 26 2013 h003  … プロセスIDが100000以上
rwrw-- USERID    GRPID      8101 S 19:44 Dec 26 2013 h004  … プロセスIDが99999以下

(c) -H及び-Sオプションを指定した場合

 MODE    UID     GID     RSIZE  RNUM    TIME    FILE
 aabbcc  dd...d  ee...e  ff...f gg...g  hh...h  ii...i
                 extent size    jj...j

[説明]

aabbcc:システムが使用する情報(rwrw--固定)

dd...d

HiRDBファイルを作成したOS上のユーザ名

ee...e

HiRDBファイルを作成したOS上のユーザが属するグループ名

ff...f:

レコード長(10進数5けた)

gg...g:

レコード数(10進数8けたで右詰め表示)

hh...h:

更新クローズ日時

時:分 月 日 年(西暦)の形式で表示されます。

2005年1月7日(金)9時5分の場合の出力例を次に示します。

09:05 Jan 07 2005

ii...i:

HiRDBファイル名

jj...j:

HiRDBファイルの1エクステント当たりのレコード数。HiRDBファイルの1エクステントが複数ある場合,エクステントごとに表示されます。